ここでは、ビジネス用途に適した クライアント向けOS と、ネットワーク内のクライアントにウイルス定義ファイルなどを提供する企業向けセキュリティ製品に必要とされる事の多いサーバOS をピックアップしています。
この記事は 2006年 3月に書かれたものです。2006年 12月末にマイクロソフトライセンスセンターでの Windows XP の取扱いは終了しています。現在出荷されている VISTA は Windows Vista Business のみです。
SOHO、ビジネス用途向けの OS です。一般用途、ビジネス向け OS としては、アプリケーションの豊富さから マイクロソフト社の Windows 、Apple コンピュータの Mac OS X の何れかになります。
ここで紹介する OS は、全てファイアウォールの機能を備えた OSです。セキュリティサポートの終了している Windows 98 / ME や セキュリティアップデートの自動更新が受けられなくなる Windows 2000 、それ以前の OS は 不正進入に対する仕組みを持っていません。
モデムと直接パソコンを接続しているケースでは非常に危険な状態にあり、OS のアップグレードは最低限行うべきセキュリティ対策となります。
参照 => パケットフィルタリング型 ファイアウォール ~ ソフトウェア
参照 => ファイアウォールとは ~ ファイアウォールの働きと種類
マイクロソフト社の クライアント OS です。クライアント向けのOS には、ビジネス用途向けの Professional と一般家庭向けの廉価版 Home Edition の2つのラインナップが存在します。
特にビジネス用途において、盗難時に行える情報漏洩対策に大きな差があります。XP Progessional と Home Edition の詳しい違いは、以下を参照して下さい。
参照 => Windows XP Home Edition : Windows XP の機能比較
上記、リンク先には説明がありませんが、デュアルプロセッサ(2×CPU) パソコンの場合は XP Professional が必要になります。Home Edition は 1CPU しか認識しないので注意して下さい。
Windows XP HomeEdition は、VISTA 発売の直前になってセキュリティサポートの延長を表明しています。腹立たしい限りですが、XP HomeEdition でLAN を組まれている方は、Windows Vista Home Basic に注意して下さい。 Vista Basic は、XP HomeEdition のダウングレードになります。
ビジネス向け Windows XP Professional は、セキュリティサポートを受けられる期間が、家庭向けである Windows XP HomeEdition よりも長くなっています。前述したように、理由から、XP HomeEdition も同じに変更されましたが・・・・
Windows Vista が発売になりましたが、4つのラインナップが存在します。家庭向けとされる Vista Home Basic / Vista Home Premium では、マルウェア(ウイルス・スパイウェア)が追加された程度で、セキュリティ面で大幅な改善はありません。アンチウイルス、スパイウェア対策は今や常識ですのでメリットは殆どありません。
また、Vista のラインナップもむちゃくちゃであり、モバイル用途で期待されたセキュリティに関する機能は、最上位の Windows Vista Ultimate にしか提供されません。従来のノートパソコンで快適に動作させるのは困難であり、恩恵を享受する事は出来ません。
IPv6 対応など外せない機能はありますが、Windows XP をビジネスで利用しているユーザーは、Windows VISTA へのアップグレードは取り立てて必要ではありません。特に、出荷された現状では、ドライバや主要ソフトウェアの対応状況が不透明で、1年ほどは様子を見た方が良いとおもいます。
XP Home Edition のセキュリティサポートも延長されています。
マイクロソフトは、Windows XP HomeEdition から Vista Home Basic へは、アップグレードではなく、同等 と位置付けていますが、Windows XP HomeEdition だけで LAN を構築している場合、LAN が組めなくなります。
つまり、アップグレードインストールを行おうが、新規インストールを行おうが事実上、ダウングレードとなります。
ビジネスユーザーにとっては不必要、極まりない機能が満載です。私はデザイナーですが、派手な OS 、つまりデザインを主張されると、コンピュータをデザインの道具として扱い難くなります。
個人的には完全に OS の範疇を超えていると思っており、現在の状況では、XP のセキュリティサポートが終了するか、新しくパソコンを購入するまでは導入する予定もありません。IE 7 も XP では提供されますので、このサイトで紹介してるネットショップ構築に関しては、特に必要性はないと考えています。
メイリオ という VISTA の新フォントとブラウザの関係もあって、WEBサイト制作者は検証用に必要かもしれませんが、、
Professional は ビジネスユーザー向けの Windows XP です。HomeEditon と比べ、バックアップツールや EFS 暗号化などセキュリティ面で差別化されています。(いずれも Windows 2000 からあった機能)
HomeEdition との大きな違いの一つに、Windows Server (ドメイン)に参加する事が可能 (別途CALが必要) な点があります。
Windows Server が導入済みであれば、ネットワーク内の Windows XP Professional クライアントを一括して管理する事が可能になります。Windows Server が持つ効率的な管理やサービスを利用するには、XP Professional が必要という事です。
Windows Server に接続するには CALL (ライセンス)を更に台数分購入する必要があります。Server に接続しない、単体で XP Professional を起動する場合は必要ありません。 セキュリティに関する機能はスタンドアローンでも利用可能です。
■ Microsoft license Center >>> |
このサイトは、ネットショップ運用をテーマにしていますが、このようなビジネス用途において、Windows XP Home Edition の利用はお勧めできません。セキュリティ上、重要な機能が省かれているだけでなく一般家庭を想定し、利便性が最優先されているため、セキュリティ面で問題があります。
Windows VISTA の販売を控えていますが、XP Home Edition の後継は、 Vista Home Basic と Vista Home Premium が該当します。同様の理由から これらの家庭向け Windows Vista もお勧めできません。
Windows XP Professional 及び、Windows Vista Business が適している理由は、以下のサイトが大変分かりやすいです。
参照 => Windows XP Professionalではじめるセキュリティ対策~診断編(前編)
参照 => Windows XP Professionalではじめるセキュリティ対策~解決編(後編)
OS X (オーエス テン) は、Apple コンピュータ製のパソコン Macintosh で動作する OS です。Microsoft の Windows XP にあたる OS ですが、Windows XP Home Edition のような一般家庭向けに差別化された廉価版は存在しません。
OS X は、OS 9 の後継となる OS ですが互換性は全くありません。白い筐体の古いMacintosh や 初期のiMac など OS X が動作しない Macintosh も多く、このようなケースでは、パソコンの買い替えが必要となります。ご注意ください。
OS X は、Unix 系の OS であり、ポートレベルで通信を制御するファイアウォール機能は初めから組み込まれています。
セキュリティ サポートの終了した OS を使用しつづけるのは大変危険です。特に、Windows 98 や ME が該当します。マイクロソフト OS をターゲットとした危険なウイルスも多く、ウイルス対策ソフトや、ファイアウォールソフトの導入を考える以前に、OS をアップグレードする必要があります。 具体的な理由については、以下で説明しています。
参照 => コンピュータ ウイルスによる情報流出と対策