企業向けに販売されているセキュリティ対策製品は、以下の点で個人向け、SOHO製品と異なります。
ネットワーク内のクライアントに最新のウイルス定義ファイルを提供し、一括管理が行える製品です。ライセンスの管理、更新作業が簡素化されるため、管理コスト、導入コストを抑えられる上、全てのクライアントを常に最新の状態に保てるメリットがあります。
ネットワーク管理のための専用サーバが必要となります。SOHO・小規模ビジネス向けに適した紺巣パフォーマンスの高い Windows Server 2003 搭載機は以下で紹介しています。
参照 => 東芝 IAサーバ MAGNIA シリーズ ~ サーバー OS
トレンドマイクロ社は、大企業、中小企業向けのセキュリティ ソフトウェアで実績のあるセキュリティ関連企業です。一般家庭向けの製品も販売しています。
5ユーザー以上を対象としたクライアント向けウイルスバスターです。製品名こそ、ウイルスバスターですが、ウイルス、スパイウェアの検出、駆除から不正侵入、情報漏洩のための パーソナル ファイアウォールも提供されます。
SOHO / 一般家庭向けの ウイルスバスターはこちらで紹介しています。セキュリティ面で劣るという事はありません。しかし、ネットワーク管理機能は提供されません。
ウイルス定義ファイルの更新を行うサーバー※と 5ユーザーまでインストール可能なウイルスバスターのライセンスが提供されます。また、ライセンスの追加、管理も容易に行えるようになっています。
クライアントを集中管理するための Windows サーバーが必要です。対応サーバーOS については、WEBサイトを参照して下さい。
グループウェアなどのインターネットアプリケーションをイントラネットで運用、ファイルサーバを運用しているネットワークに適したトレンドマイクロ社のセキュリティ ソフトウェアです。
LAN 内に設置されたファイルサーバーなどに設置し、書き込まれるタイミングでリアルタイムにサーバーサイドでスキャンする製品です。
Linux 版では、Kernel レベルでファイル I/O をリアルタイムで監視するため、FTP、NFS など幅広いサービスに対応する事が出来ます。ファイルサーバーからクライアントへウイルスが蔓延するのを防止します。
上記 ウイルスバスター コーポレートエディション と ServerProtect をセットにした製品です。LAN 内のサーバーとクライアントをウイルスから守ります。サーバー及びクライアントのライセンス、ウイルス定義ファイルの集中管理が行えます。
ネットワークに関する知識がなくても簡単にネットワークに接続された全てPCのセキュリティを確保します。ブラウザによる集中管理インターフェイスが提供されるため、管理者の負担を大幅に軽減する事が出来ます。
一般家庭、SOHO 用途で実績のあるシマンテック社の企業向けセキュリティ製品です。
Norton AntiVirus Corporate Edition による Windowsサーバー、Windows クライアント の一括、保護管理が行えます。また、検疫サーバによるウイルス定義ファイルの提供によりネットワーク内の全ての サーバ、クライアントを常に最新のウイルス定義ファイルに保ちます。
また、 Windows 2000 / Windows XP Professional のビジネス向け Windows を検疫サーバとして利用できるため、10台以内の小規模ネットワークでも安価に一括管理が行えるメリットがあります。
上記、検疫サーバー により提供されるウイルス定義ファイルを利用可能なクライアント向けウイルス、不正侵入対策製品になります。
サーバーによる一眼管理は、上記、Network Servers ライセンスが別途必要です。
20台以上のネットワーク環境に適しています。
ウイルス、セキュリティ対策はそれぞれのクライアントに任せたい場合の製品です。サーバによる管理は行えません。個人向け販売と異なり、複数ライセンスが必要な場合は導入コストが安く、ライセンス管理が行い易いメリットがあります。
アンチウイルス と パーソナルファイアウォールをセットにしたクライアント用 総合セキュリティソフトです。この製品は、SOHO ・ 一般家庭向けの Norton Internet Security に相当する製品です。10台以上のライセンスを必要とする企業向けとなります。
ウイルス定義ファイルの一元管理は行えません。また、このライセンスでは上記 Symantec AntiVirus Corporate Edition for Workstations & Network Servers による一元管理には対応していないので注意が必要です。