このページでは、全てのホスティングサービスに共通するサービス選びのポイントについて説明します。
ドメインに関する注意点は、ページ右メニューの 【ドメインの重要性について】 を参照してください。
ホスティングサービスをはじめとするレンタルサーバー事業は、新規参入がし易い分野であり、また、競争の激しい分野でもあります。安定したサイト運用が求められるビジネス用途では、実績を重視して選ぶ必要があります。
もし、レンタルサーバー事業者が倒産し、サービス停止が余儀なくされた場合、サーバーの移転を迫られる事になります。特に ドメインの移管作業で躓く とショップサイトなど運用していた場合、大きな損失を被る事になります。顧客の信頼を失いかねない状況に陥ります。
趣味で運営する個人サイトの場合、ニーズにあったサービスを提供する、ある程度メジャーな事業者を選べば良いと思います。
レンタルサーバー事業の老舗である国内最大手は、以下の2社ですが、その他にも質の高いサービスで急速に成長している事業者もあります。
国内の正式レジストラ お名前.com の運営、証明書認証機関である GeoTrust の運営、サービスプロバイダや様々なレンタルサーバー事業を展開している国内最大手のインターネット関連企業です。
参照 => GMO アイル iCLUSTA ~ ホスティングサーバ比較・検討
参照 => RapidSite (ラピッドサイト) ~ ホスティングサーバ比較・検討
国内では、GMO に次ぐ老舗のレンタルサーバー事業者です。お名前.com と同様に国内正式レジストラである Doレジ を運営しており安心感があります。 運用実績で選ぶ場合、候補として外せないホスティングサービスです。
参照 => first Server (ファーストサーバ) ~ ホスティングサーバ比較・検討
もちろん、高い品質のホスティングサービスを提供する事業者は他にもあります。また、セキュリティ上問題の多いサービスを提供する事業者も多く存在し、品質はピンから桐まであります。これらの判断は専門的な知識がなければ判断が難しい実情があります。
このサイトでは、個人的にお勧めできるホスティングサービスを厳選して紹介しています。サービスの特徴やポイントについて、それぞれ説明していますので参考にして下さい。
必ずしも大手のほうがサービス内容がが充実しているという訳ではありません。ニーズにあった信頼性の高いサービスを選ぶようにして下さい。
ホスティングサービスを選ぶ上で、もっとも基本的なチェックポイントは以下の通りです。
レンタルサーバー事業者が提供するプランの中で最も差別化を行い易い項目であり、ディスク容量を前面にアピールするサービスもあります。このため、初めての方は最も気にしやすいポイントです。
ホスティングサービスによっては、ホームページ、データベース、メールと個別に容量が設定されているケースや、合計の容量で決められているケースもあります。
一般の方には、もっとも分かりやすい品質の目安ですが、デジタルカメラの画素数と同様に、それほど重要なチェックポイントではありません。 IMAP をメインに使用する場合は、ある程度、メールサーバーのディスク容量は重要になりますが、IMAP の需要は多くないため特に気にする必要もないかと思います。
200 ページ程度の一般的なホームページでは 100 MB もあれば十分事足ります。画像の多いサイトや Flash 、動画などを扱うサイト、ネットショップや 商品画像点数、データベースを利用する CMS によるサイト運用では、多いに越したことはありませんが、転送制限という落とし穴がまっています。
一つの契約でいくつまでメールアカウントを利用できるかです。個人で運営するサイトでは特に意識する必要はありませんが、ビジネス用途で利用する場合は重要なチェックポイントになります。
社内で利用する組織内メールとして利用する場合、社員の数に応じてアカウント数は必要になりますが、それ以上に機密性が求められるため、安全にメールの送受信が行える仕組みを提供していることの方が重要なチェックポイントになります。
個人で運営するネットショップの場合も同様で、お客様の個人情報をメールでやり取りする事になりますので、安全性を重視してホスティングサービスを選ぶ必要があります。
詳細は、右メニューの "MAIL サービス 関連機能" で説明しています。
ホスティングサービスは、一台のサーバーを複数の人数で共有しています。共有する契約者が多いほど、サーバーに高い負荷が発生し、回線の帯域を奪い合うため通信速度の低下を招きます。
例えば、100Mbps の LAN ポートに 100 人のユーザーが同時にアクセスすれば、一人頭 1Mbps です。LAN ポートが一つしかない場合は、インターネット上からくる訪問者も含めて帯域を奪い合う事になります。
共用サーバーの場合、同じサーバー内の契約者が人気サイトを運用していた場合、帯域を独占される恐れがあります。アダルトサイトを禁止しているホスティングサービスが多いのは、社会的な理由ではなく、これらの理由から来るものです。アダルトサイトでなくてもアクセス数の多いサイトは、脱会を余儀なくされるケースもあります。
CPU リソースに関しては、高性能なCPU を搭載するサーバーであれば多くの処理を裁く事が可能で、LANポートにしても ギガビットクラスなどネットワーク構成によって差があるため、単純に共有数で判断する事は出来ません。
これらの理由から、共有数は誤解を招きやすい判断材料でもあるため、非公開としている事業者も多いです。
バックボーンとは、ホスティングサービスを提供する事業者がインターネットへ接続する大元の回線の太さです。レンタルサーバ事業者が抱える会員数に見合ったバックボーンが必要になります。
これも誤解を招きやすい指標であるため、非公開としている事業者が多いです。また、価格差はこのような目に見えない所にも現れます。冒頭で説明した通り、価格競争が激しい分野ですので、会員数に見合った回線投資を行わない事業者も存在します。
ホスティングサービスの中には、転送量に応じて課金する事業者も存在します。どの程度の転送量が発生するかは予測が難しく、基本的に転送量による課金制をとっているホスティングサービスは敬遠される傾向があります。(お勧めできない)
また、いくらディスク容量が多く、動画や画像の配信に適していると思えても、同じ 1アクセスをテキストベースのページと比較した場合、画像の多いページや動画配信の転送量は数百倍にも跳ね上がります。
このサイトでおすすめとして紹介しているホスティングサービスの中で、Flash コンテンツや画像の多い WEBサイトが運用に適したコストパフォーマンスの高いホスティングサービスは、ヘテムルです。
参照 => Heteml (ヘテムル) ~ ホスティングサーバ比較・検討
コストが優先されるホスティングサービスでは、基本的に電話によるユーザーサポートを行っている所は少数です。基本的にメールによる問い合わせになります。
電話サポートは人件費が掛かるため、提供しない事業者が多い
対応の良し悪しは、実際にサービスを利用してみるまで分かりません。ネット上で評判を調べるぐらいの事は必要かと思います。また、ホームページ上で公開すべき情報が分かりやすく公開されているかは一つの判断材料となります。
具体的なチェックポイントとして、"障害情報" や "メンテナンス情報" が提供されているか、マニュアルは分かりやすく整備されているかが挙げられます。ホームページの内容がお粗末だと、ろくなサポートは期待できません。
リソース、トラフィックモニタを提供している事業者もあり、このような透明性のある情報を提供する事業者はとても好感が持てます。
電話によるサポートを行っている事業者も少数ですが存在します。このサイトで紹介しているホスティングサービスでは、以下が該当します。
ビジネス向けホスティング
アイル iCLUSTA| Drive Network|@Next Style|ASUKA|RapidSite|KAGOYA
C'S SERVER Professional
個人・SOHO 向けホスティング
過去に電話サポートを取りやめた、または他社サービスとの差別化のために電話サポートを予定している事業者もありますので、詳細は WEBサイトで確認してください。一般の方には判断の難しい分野ですので、サポートは重要です。
契約期間は事業者やサービス内容によって異なる場合があります。一般的に1年契約、まとめ払いとすると月額料金が安くなります。
中には 3ヶ月 という短いスパンで契約可能なサービスもありますが、スポット的に Webサイトを公開する場合(期間限定イベント)など、契約スパンが短いとコスト安となる場合もあります。
ホスティングサービスでは、複数のユーザーが一台のサーバーを利用するため、サーバー(ハードウェア)の処理能力は重要なチェックポイントになります。
しかし、共有する人数は非公開の所が多く、共有数や利用者が使用するCGI などのプログラムによってサーバーに掛かる負荷はまちまちであり、求められるサーバー(ハードウェア)の性能は異なります。そのため、非公開としている所が殆どです。
最近、Intec Core 2 Duo や Athlon 64 X2 など、並列処理が可能な CPU は一般家庭のコンピュータでも普及しています。一般家庭では恩恵の少ないマルチコアプロセッサは、サーバーの分野では高い恩恵が得られます。
従来のプロセッサよりも低い消費電力で、同一周波数でも1.5倍以上、更に二つの並列処理が可能で、3年前と比べると並列処理が最大限に生かせれば 3倍近く CPU の性能は向上しています。一般家庭では並列処理の恩恵は殆どありませんが、サーバー用途においては、ほぼ、100% 並列処理の恩恵を享受出来ます。
つまり、新しい プロセッサを導入している事業者はパフォーマンスの面で魅力であると言う事です。