事業者やサービスの差別化のために様々な機能を提供しています。中でも CMS や CGI など Web サイト運営に関連する機能は事業者、サービスによって違いがあります。
サービスの重要性によって事業者側で求められるセキュリティ対策も異なりますが、問題の多いサービスを提供する事業者も多いので特に注意が必要です。
ホスティングサービスの中には、事業者が独自に開発した CGI スクリプトを無償で提供している事業者もあります。また、フリーの CGI スクリプトを提供している業者と提携してサービスを提供している事業者もあります。
個人の WEBサイトで比較的需要の多い CGI を提供する事業者もあります。
ホスティングサービスが提供する CGI 以外の使用 (独自CGI) の利用を認めていない事業者もあるので注意が必要です。
掲示板を実現するための CGI です。需要が高くインターネットで無料で提供されていますので、独自 CGI の利用可能なホスティングサービスであれば、なくては困るという訳ではありません。
チャットは不特定多数のユーザーが同時にリアルタイムにテキストによる会話を実現するプログラムです。サーバーに高い負荷が掛かるため、独自CGI を許可しているサイトでもチャットの利用を禁止している所もあります。
ホスティングサービス側がチャットCGI を提供している場合は、少なくともチャットを自分のサイトに設置する事が出来ることになります。
単純にユニークアクセス数をカウントするカウンターから、より詳しいアクセス解析ツールが提供されている場合があります。サーバーに依存しないビジネス用途にも利用できるアクセス解析ツールもありますので、特になければならないという訳ではありません。
ビジネス用途で提供されると便利な CGI です。以下は、個人情報をインターネット経由で送受信するため、通信経路が暗号化される必要もあります。
通信経路は、ユーザーと WEB サーバー間(WEBサイト上)で SSL 暗号化を行い、運営者がメールで受信する際に、メールの受信経路が暗号化される必要があります。
お問い合わせ窓口など WEB サイト上でメールを受け付けたい場合、Perl や PHP で書かれたフォームメール プログラムが必要になります。 不特定多数を対象とするため、文字のデコード処理をなどを行っています。
mailto でもブラウザ経由でのメール送信は行う事は出来ますが、Internet Explorer に限られます。また、トラブルの元になります。CGI や PHP などを経由して行う必要があります。
選択した商品を買い物カゴにストックし、まとめて注文する機能を提供します。特に無料で提供されるショッピングカートの多くは、クレジットカード直接決済や特定の決済代行会社と連携させる場合、プログラムのカスタマイズが必要であり、安全性を考えると初心者にはお勧めできません。
クレジットカードを利用した直接決済を行う場合、高度なプログラム修正や、カード会社の厳しいシステム審査を通過する必要もあります。
基本的にメールを介した当事者同士の取引になるため、銀行振込や代金引換といった決済方法も限られます。
初めてネットショップ運用を考えた場合は、クレジットカード代行会社と連携可能な有料のレンタルショッピングカートや、決済機能を持つネットショップ CMS の利用を強くお勧めします。
少数派ではありますが、決済代行会社と連動可能な高機能ショッピングカートや、ネットショップCMS を提供するホスティングサービスも存在します。 このようなケースでは複数のサービスを跨ぐ必要がなく、低コストにネットショップの運用も可能です。
独自 CGI とは、ホスティング事業者が提供する以外の CGIの事を指しています。例えば、自分で作成した CGI だけでなく、インターネット上で無料で提供されている CGI を設置して利用する場合は、独自 CGI という扱いになる事に注意して下さい。
参照 => CGI|SSI|その他の言語 ~ 機能別 サーバー選びのポイント
ホスティングサービスの中には、ブログシステムを無償で提供する事業者もあります。システムには、ユーザー独自にシステムを提供する所と、インターネット上で提供されているように、CMS を共用で提供している所があります。
ブログ CMS には、高いカスタマイズ機能で人気の高い Movable Type をベースにしたシステムを提供する所が多いです。
CMS を複数のユーザーで共有するケースです。つまり、CMS が管理するアカウントでユーザー事に ブログサービスを提供するケースです。このようなサービスは、主に個人を対象としており、該当ホスティングサービスとして ロリポップ などがあります。
既に設置済みであるため、すぐに利用する事が出来ます。また、デザイン テンプレートが提供される事も多く、デザインに拘りたいが知識の乏しく自身のない方に適しています。
サービスによっては、独自ドメインによる運用が出来ないケースがあります。また、システムを共有するため、独自に設置する場合に比べレスポンスは悪くなります。上記、ロリポップが提供する ロリポブログもシステムレスポンスが悪く、評判はよくありません。
CMS の動作条件をホスティングサービスが満たしていれば、自分で CMS を設置してサイトを運用する事が出来ます。
しかし、初めてサーバーをレンタルされる方にとって動作条件の判断や設置は敷居が高いようです。ホスティングサービスの中には、人気の高い CMS の動作検証や設置マニュアルを整備している事業者もあります。
独自のインストーラーを提供し、簡単なステップで設置が出来るようにしている事業者もあります。このサイトでお勧め出来るホスティングサービスとして紹介している中では、以下の事業者が該当します。
インストーラー付属の ホスティングサービス |
インストーラーが対応する CMS |
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CPI | XOOPS / WordPress / OpenPNE / PukiWiki / osCommerce / Zen Cart / Movable Type |
Drive Network | a-blog / XOOPS / osCommerce / Movable Type |
@Next Style | osCommerce / remise |
ホスティングサービスが CMS の動作条件を満たしていれば、自分で設定して運用する事は可能です。 インストーラーが提供されているサービスでは、設置の手間と動作確認済みである訳で安心感があります。