現在、ネット上に存在する独自ドメインにより運用されるウェブサイトは、レンタルサーバー事業者が管理するサーバーによって公開されています。専用線 (独自敷設する回線) や 独自にサーバーを設置するにはコストと専門的な知識、管理・運用のためのランニングコストが高く付くため現実的ではないためです。
レンタルサーバーは、サーバー公開に必要な回線とサーバーと設置する場所を提供するサービスであり、中には災害に強いデータセンターに設置していることを売りにしている事業者もあります。
ドメインの取得、維持に必要な経費は別途必要です。ドメインの取得、管理代行を行う事業者が殆どですが、これらは基本的にレンタルサーバー費用には含まれません。
レンタルサーバ事業者の中には、事業者名義でドメインを取得し、管理代行を行う事でサービスの解約、他の事業者への移転を意図的に出来ないようにする悪質な事業者も存在するので注意が必要です。
このサイトでは、面倒であってもドメインの取得、維持、管理は個別に行う事を強く推奨しています。詳しくは下記を参照して下さい。
参照 => ドメイン取得における注意点 ~ ホスティングサービス選び
インターネットのに接続できる環境があれば、どなたでも利用可能です。申込はオンラインで行います。
一般的にレンタルサーバーは、WEBサーバー、MAILサーバーといったインターネットサーバーの事を指しています。サーバーの利用目的は様々ですが、大旨目的は決まっています。
WEBサイトを公開する目的でサーバーをレンタルします。WEB サイトといっても、個人のブログサイトから、ネットショップなどの商用サイト、または、企業のホームページなど様々な利用目的があります。
どのようなWEBサイトを運営するかで、レンタルするサーバーの選び方も変わってきます。何れも独自ドメインによる運用が可能であり、覚えやすいインターネット上のアドレスを取得する目的が根底にあります。
ISP が契約者に無償で提供するメールアドレスは数が限られており、ドメインも ISP のドメインであるため、企業やサイトオーナーが使用するメールアドレスには適しません。
レンタルサーバー事業者が提供するメールアドレスは、取得した独自ドメインによる運用が可能な上、追加できるメールアドレスの上限も高く、ビジネス用途にも適しています。機密性が求められる組織内で利用するメールの場合、安全に通信できるかがレンタルサーバー選びのポイントとなります。
ブラウザ上で提供される WEB サービスを利用する目的もあります。例えば、グループウェアなどの業務管理ソフトを利用すれば、ブラウザとインターネットに接続できる環境さえあれば、業務管理を円滑に行う事が出来ます。
このようなサービスは、一般のインターネットを利用するレンタルサーバーよりも、セキュリティ上、自社のネットワークに設置して行うべきですが、社内に設置したくても、社内に専門家がいない、人員を割けない場合などアウトソーシングする形でサーバーをレンタルするケースもあります。
グループウェアを視野に入れたホスティングサービス選びについては、以下で紹介しています。
参照 => FTP / グループウェア ~ 機能別 レンタルサーバー選びのポイント
例えば、WEB サイトを運営する目的といっても、個人情報を取り扱うネットショップや企業サイトの場合、SSL による暗号化が行える必要がありますが、個人の趣味サイトや一般的な会社案内のホームページであれば、必要ではありません。
無駄なくサービスを選ぶというのも一つの方法ですが、共用であるホスティングサービスは、サービス内容を自由に変更する事が出来ません。サーバーを移転するにも、ドメインの移管作業やアクセス数の長期減少といったリスクが伴います。
そのため、ホスティングサービスを選ぶ場合は、後に必要となる可能性がある場合は、可成、幅広いサービスを提供するサービスを選ぶ事をお勧めします。ちなみに、専用サーバーや VPS では、専門知識が求められますがこれらのしがらみがありません。