このページでは前のページに引き続き広告を配信する Web サイト(Publisher)と 広告を配信するスペース(Zone) の定義を行います。 この手順を省略する方法はここで説明しています。
このコンテンツは一連の流れで説明しています。ここでの説明は広告代理店の権限を持つユーザーが自身の管理する Web サイト上で広告を配信するまでの手順について説明しています。使用目的によって多岐に渡ります。
パブリッシャーとは広告配信元のことで、広告を配信するWEBサイトの事を指します。 パブリッシャーの登録は、広告代理店アカウントを持つユーザーが行う必要があります。
Add new publisher をクリックして広告を配信する Web サイト情報を登録します。
ここでは広告代理店が全ての作業を行う事を想定しているため、アカウント情報の設定は行う必要はありません。ページ下に表示されているNext >をクリックすると保存され、Zone properties へ画面が移動します。
先ほど作成したWebサイトで広告を配信するための広告スペース(Zone) を作成し、この Zone に配信したいバナー広告をリンクします。最終的には、Zone 毎に広告コード(呼び出しコード)を取得して、Web サイトに貼り付け広告を配信する手順を踏みます。
Zone 名にはサイズを表記するなど適宜工夫します。作成する Zone type や サイズによっては、リンク可能な広告が異なる点に注意が必要です。
また、Zone Type によって行える設定画面も異なります。ここで作成したキャンペーン の バナー広告をこのゾーンで配信したいため、ここでは "Banner, Button or Rectangle" と "120×600" にサイズ指定を行う必要があります。
Next >をクリックすると内容が保存され、Advanced へ画面が移動します。
作成する Zone の種類によって、リンク可能な広告のタイプは異なります。詳細はリンク先のドキュメントを参照して下さい。
Zone types | OpenX (ゾーンの種類について) ~ OpneX 2.4系ドキュメント
この画面は、Zone Type によって異なります。左は Zone Type > Banner, Button or Rectangle のものです。
取り合えずこのままで OK です。必要に応じて設定します。Save Changesをクリックして保存し、次の Linked banners 画面へ移動します。
リンクの張り方には二通りあります。一つはキャンペーンをリンクする方法、もう一つは個別の広告から選択する方法です。(上図参照) また、Zone Type、Size の条件を満たしている複数のキャンペーン、広告をリンクする事が出来ます。
この場合、ローテーションで広告が表示されることになります。また、出現頻度は広告単位で設定されたのウエイトや条件によって異なります。
Web サイトのデザインやレイアウトに合わせた所定の位置に設置する目的で Zone を使用することになると思います。広告の差し替え作業は、主にこの画面から行うことになります。新しくバナー広告を作成した場合は、直後に Linked zones から追加することも出来ます。
第三者の広告代理店が提供する広告コードを利用する場合、注意が必要となる場合があります。ここでは、サンプル広告を用意するのが面倒だったので Adsense コードを例にしていますが、Adsense コードは常に表示している必要があります。
そのため、一つの Zone に対してリンク可能な Adsense Banner は一つのみとなります。(サイトの内容に合った広告を配信するため確認に訪れる)
Adsense のトラッキングに関してはコード変更する訳ではないので、規約上は問題ない筈ですが、規約が変更される事もあるので注意は必要ではないかと思います。
Priority では広告の配信率を確認できます。この Zone に対して一つしか広告をリンクしていないため、 100% と表示されています。
複数ある場合で広告のウエイト(重み付け)が同じであれば、均等に分配されます。Limitations をクリックすると直接、該当する Delivery options 画面へジャンプします。
Web サイトに貼り付ける広告コードを取得します。この画面は、Zone Type によって異なります。ここでの例は Button or Rectangle になります。いろいろ試してみて下さい。
選択可能なコードの種類も Zone Type によって異なりますが、OpenX (Openads) を設置するサーバーと、広告を配信する Web サイトのあるサーバーが異なる場合でも利用可能な広告コードも異なります。
例えば、広告を配信する Webサーバーと OpenX (Openads) が設置されたサーバーが同一であれば、Local Mode Tag を使用できますが、異なる場合は使用できないので注意が必要です。環境によって異なるので適宜判断してください。
パラメーターに関するドキュメントは以下になります。
広告を配信するまでの手順の要点を掻い摘んで説明しました。
新しい広告主の広告であれば、
新規広告主登録 > 新規キャンペーン登録 > 新規広告 > 配信Zone選択
という手順を踏みます。
既に登録済みの広告主の広告を追加、配信する場合は、キャンペーンを作成してバナー広告を登録し、リンクするゾーンを選択すれば、その広告コードを使用しているWebサイトに自動的に配信されます。
ここで紹介した自身の管理するサイトで OpenX を広告代理店として使用するケースでは、 あらかじめ広告を配信するサイトの配置名でZoneを配置しておき、キャンペーン名をサイズで統一すると広告の差し替え、管理作業も容易になります。
広告配信だけでなくサイト内のトラッキング、全ページに配信するコンテンツ案内目的での誘導リンクなど利用目的は多岐に渡りますので、練習用の広告代理店を立てて試してみて下さい。
練習用の広告素材はアフィリエイトから取得すると便利です。ただし、一切のコード変更が認められない規約が殆どであるため、HTMLバナーによるトラッキングは行えないので注意が必要です。
広告スペース内の差し替えはバリューコマースでも提供されていますし、個人的には 高度な配信オプションぐらいでアフィリエイトで活用するメリットは少ないと思います。