このページでは OpenX (Openads)の基本的な概念とインターフェイスについて簡単に説明します。全ての機能を試した訳ではないので要点だけを掻い摘んで説明しています。詳細はドキュメントを参照して下さい。
OpenX は広告代理店広告主広告掲載者に対して様々な機能が提供されています。現在、誰の立場で作業しているか明確にしておかなければ混乱すると思います。
ここでは WEBサイト運営者のみが広告配信システム OpenX (Openads) を利用する目的、目線で紹介しています。
以下の3つの要素から成り立っています。順にポイントを説明します。
広告主、広告掲載者の間に立つ広告代理店の役割を持ちます。OpenX のシステムそのものが広告代理店として機能します。
また、管理者(Administrator) は、これら広告代理店のシステムそのものを第三者に提供、つまり、複数の広告代理店を一つのシステムで管理する事もできます。
広告代理店に求められる機能、後述する広告主と広告掲載者の間を取り持つために必要な機能を提供します。つまり、OpenX (Openads) 自体が広告代理店システムという事になります。
このような用途は限られます。自分の管理する複数のサイトで OpenX を使用する場合は、セットアップ ウィザード時 に作成した 管理者(Administrator) アカウント一つで済む事になりますが、はじめは練習用の広告代理店を立てるのも良いと思います。
ホスティングサービス事業者等が会員に対して「広告配信システム」として利用者(サイト運営者)に提供するといった使い方も考えられます。(OpenX 自体、負荷が高いため専用のサーバーと回線を用意して提供するなど。個別に設置されるよりまし。)
広告主に関する設定を受け持ちます。具体的には広告主(Advertisers)の追加と管理、もう一つは広告(キャンペーン)の追加と管理を行います。
当然ですが、この広告主の追加・管理が行えるのは管理者(Administrator)か、広告代理店としてのアカウントを持つユーザーのみです。WEBサイト上で広告主を募り、広告代理店としてのアカウントを持つユーザーが広告主の追加・管理を行います。
広告主に対して広告主が自由に広告を出稿するためのインターフェイス(アカウント)、出稿した広告パフォーマンスのレポートなどのインターフェイスを提供する事も出来ます。
広告主の中にキャンペーンを作成し、そのキャンペーンの中にバナー、つまり、実際の広告を作成します。
ここで作成したバナー広告を後述する WEBサイト運営者の立場で選んで広告コードを取得するというのが基本的な流れになります。
広告を掲載する Web サイトと広告配信スペースを管理します。 Zone (ゾーン)とは広告掲載スペースの事であり、作成時に広告サイズを設定します。
上記、Campaignsに登録された広告をゾーンにリンクする事でゾーン内に広告が表示されます。
Web サイトに広告を貼る広告コードを得るには、このゾーンを表示するコードを取得します。取得したコードを Web サイトに貼り付けて広告を配信する事になります。
広告配信までの具体的な手順は追って紹介します。
広告代理店とサイト運営者が同じ場合、OpenX セットアップ時に作成したOpenX 管理者(Administrator) アカウントだけで運用が可能という事になります。
サイト運用者が OpenX (広告配信システム)を使用する場合、広告代理店広告主広告掲載者、誰の立場で作業を行うか明確にして作業を進めると習得が容易になるだけでなく、運用目的に合った管理の仕方も見えてくると思います。
次のページでは、OpenX (Openads)が提供するインターフェイスの見方、ポイントについて説明します。