無料で利用できる広告配信システム OpenX を CentOS-4.6 環境におけるセットアップ方法と利用方法についてポイントを掻い摘んで説明しています。詳細はドキュメントを参照して下さい。インターフェイスと同様、体系化されており分かり易く纏められています。
OpenX とは、オープンソースで開発が進められている広告配信システムです。
以前は phpAdsNew という名前でしたが、Openads へ引き継がれ、最近、OpenX に名称が変更になっています。
PHP で動作する WEBアプリケーションであり、MySQL、PostgreSQL のデータベースと連携して機能します。
参照 => OpenX デモサイト
コンテンツ作成中にドキュメントが消えたので焦りましたが、OpenX Blog によれば、元AOLの CEO Jonathan Miller 氏を新しい会長として向かえたそうです。
最も大きな特徴はオープンソースであり積極的に開発が進められているという点です。
一般的に企業向けのネット広告配信システムはシステムと広告配信を行うネットワークはセットで提供されますが、OpenX (Openads) ではシステムのみを自前のサーバー、ネットワークで構築する事が可能です。
具体的には、広告を表示する時間やクリックカウント数を設定することで高度な広告管理が行えますし、クリック数、クリック率などの統計データを元に広告掲載位置や配色などの改善によるパフォーマンス測定などに活用する事も出来ます。
自治体や地域情報に特化した Web サイトで良く見られる広告の募集にしても、表示回数やクリック数に応じた透明性の高い、広告主にとっても無駄のない広告配信を行う事が出来るようになります。また、広告主に対しても統計情報の提供も可能です。
広告配信に関する柔軟性も富んでおり、指定した日付や時間帯、曜日単位など、スポット的な広告配信にも対応しています。インターフェイスは洗練されており、ある程度、ネット広告の仕組みや技術的な知識があれば一般の方にも分かり易い、直感的なインターフェイスとなっています。
2.0 は 月間 5000万件、2.4は 数十億の広告配信に耐える仕様 (ハード・ネットワーク環境による)となっており、統計やトラッキングなど 2.4 の方が多機能になっています。 また、2.4 では Adsense Click Pepper を取り込んで GoogleAdsense などの 広告フォーマットのトラッキングにも対応しています。
Openads-2.0 は以前の phpAdsNew (MySQL版)、phpPgAds (PostgreSQL版) が Openads に引き継がれたもので、MySQLとPostgreSQL版が存在します。 Openads2.4 は MySQL版のみとなっています。
Openads のときは ver2.0、ver2.4 の 2系統が配布されていましたが、2.4.4 から OpenX へ名称が変わり OpenX は 2.4 系に統一されています。従来の Openads (phpAdsNew) は2.0 系となっています。
OpenX の動作環境については、以下で確認できます。ここでの内容はサーバー管理者の立場でのセットアップです。規模によりますが負荷は高いため、ホスティングサービス等を利用した場合は注意が必要かもしれません。
参照 => Technical Specifications | OpenX
ここでは CentOS-4.6 環境にセットアップする手順を説明しています。CentOS-4.6 の場合は、PHP が条件を満たしていないため、CentOS plus パッケージを利用する方向でセットアップします。
尚、PHP-4 は2008年夏にはセキュリティ・サポートが終了してしまうため、これを機に PHP-5 への移行をお勧めします。
広告を配信するWEBサイトの文字コードは UTF8 で検証しています。Shift-JIS / EUC-JP は検証していません。