このページでは、SEM (検索エンジンマーケティング) の一環として行うディレクトリ検索(カテゴリ登録)について解説しています。ネットショップ運用に必要なプロモーション活動については以下を参照して下さい。
参照 => SEM (検索エンジン マーケティング)
ディレクトリ型検索エンジン、ロボットが自動的に回収する検索エンジンとは異なり、人の手により確認され、カテゴリに登録された検索サイトの事です。言わば、人の手で作成された言わば巨大なリンク集です。
その代表が Yahoo! JAPAN であり、ディレクトリ型検索エンジンで成功を収めた企業である事は有名な話です。
Google に代表される "ロボット型検索" と "ディレクトリ型検索" からの訪問者を比較した場合、 ロボット型検索からの訪問者数は多いがPV数は少ない、ディレクトリ型検索からの訪問者数は少ないもののPV数が多いという特徴があります。
また、ディレクトリ検索の場合、検索アルゴリズムに左右される要素もないため、Yahoo! ディレクトリから来る来訪数は安定しています。
Yahoo! ディレクトリのケースでは、国内で最も利用されいる検索サイトであり、人の目で判断された当たり外れの少ない質の高いサイトが登録されています。
また、ポータルサイトとして高い知名度があるため一般のネットユーザに好まれる傾向があります。
これは実際にデータの裏づけがあり、ディレクトリ(カテゴリ)からの来訪者は、キーワード検索による来訪者より PV(閲覧ページ数)は高くなる傾向があります。つまり、アクセス数はそれほどでもないもの、見込み客としては高い期待が持てる事を示しています。
特にYahoo! JAPAN が提供している地域情報などは、扱う商品や業務によっては高い見込み客が期待出来ます。タウンページのようなものと考えれば分かり易いかと思います。 ネットショップによっては外せない要素です。
ピンポイントで単語を検索するロボット検索の場合とは、訪問者の質が異なると言う事になります。
SEM を考えて上で、最も重要なのが Yahoo! カテゴリへの登録です。その理由と個人的な考察を踏まえて説明します。
Yahoo! はロボット型検索エンジンへシフトし、これまで有料でカテゴリ登録していた人からは効果が薄れるのではないかとの心配の声もありました。しかし、以下の理由からそれらは払拭されています。
Yahoo! 自体、ディレクトリ型検索エンジンから、ロボット型検索エンジンにシフトして日が浅い事もあって、これらの機能は更に改善されて使い易くなると思われます。
Yahoo! を検索エンジンとして見た場合、Google から同じキーワードで来る来訪者と比較した場合、ある傾向がある事に気が付きます。
少なくとも、自分が管理している 8つのサイト(個人サイト含め)では、全て同じ傾向となっています。
有料であっても審査料である事に注意して下さい。つまり、お金を払っても必ず登録される訳ではないという事です。これに二の足を踏んでいる方も多いようです。有料の場合、無料の個人サイト、非商用サイト審査と異なり以下の点が異なります。
商用サイトの審査料は有料で、健康食品やアダルトサイトなど一般的に需要の高いカテゴリへの審査は価格が高くなります。個人運営のネットショップでは、価格が高いと思われるかも知れませんが、登録されれば後に費用は発生しません。長い目で見れば十分に元を取る事が出来ます。
これらの理由からも、Yahoo! におけるカテゴリ登録は大変意味があり、メインがロボット型検索エンジンに移行したとしても、登録するメリットが大きい事が分かると思います。
Yahoo! カテゴリへの推薦は以下を参照して下さい。
参照 => Yahoo!カテゴリ - サイトの登録申し込み手順(1/4)
参照 => Yahoo! How-to Yahoo! JAPANにサイトを推薦
goo や Excite 、ISPが運営するポータルサイトと提携し、ディレクトリへ登録するサービスも複数存在します。
エキサイトとNTTレゾナントの共同出資で設立された(株)クロスリスティングが提供するディレクトリ登録サービスです。複数の大手ポータルサイトへの登録・審査を行うサービスです。Yahoo!ディレクトリと同じく、発生する費用は初回の審査量のみとなります。
Yahoo! ディレクトリとの最も大きな違いは、複数のポータルサイトに登録するため、非リンク数によるSEO 効果も期待できる点にあります。Google などの検索エンジンに登録されないで悩んでいる方は、Yahoo! カテゴリよりも適していると言えます。
以下の大手ポータルサイト ディレクトリへ登録されます。
分野 | 審査料 |
---|---|
一般のサイト | 42,000 円 |
貸金業・商品取引業に関するサイト (先物取引・為替取引など) |
84,000 円 |
エステ・美容整形など に関するサイト (レーシック・審美歯科を含む) |
84,000 円 |
賭博 に関するサイト | 84,000 円 |
健康食品 に関するサイト | 84,000 円 |
結婚情報・出会い に関するサイト | 105,000 円 |
Yahoo! カテゴリ と同じく、審査料であって登録料ではありません。審査に落ちた場合は理由を教えてもらえますので、1ヶ月以内であれば何度でも再審査を依頼する事が出来ます。余程のことがない限り、掲載できないという事はない筈です。
LookSmart では、大手ポータルサイトのディレクトリサービスに一括に登録を行う Yahoo! ディレクトリの対抗馬的存在でしたが、殆ど効果がないことから海外と同じく2006年5月 サービス停止となりました。
現在、Google Adowords や Overture 同様に、検索エンジン連動型広告サービスを提供しています。
LookSmart は アフィリエイト大手のバリューコマースの子会社となっています。バリューコマースのアフィリエイト広告に広告を配信するプログラムも提供しています。
他にポータルサイト系サイトへのディレクトリ一括登録、リスティングサービスを提供している事業者には以下があります。
参照 => Jエントリー(ライブドアグループ) / リストップ
ロボット型検索エンジンの Google も以前からディレクトリ検索を提供しています。このディレクトリは、Google が直接運営している訳ではなく、ODP (Open Directory Project) の DMOZ の内容を表示しています。
dmoz は、世界中のボランティアが構築する ODP (Open Directory Project) の事で Yahoo! と同じく人の手で作成される歴史のあるディレクトリ型検索エンジンです。それぞれのディレクトリにいるエディタと呼ばれる人たちがサイトを審査して登録しています。
DMOZ はこれまでに多くの検索エンジンやポータルサイトにディレクトリサービスを提供して来ましたが、ディレクトリ登録の有料化という時代の流れから DMOZ のディレクトリサービスを採用している大手検索エンジンは、Google のみとなっています。それも最近になって Google のトップページからは外されています。
Google がディレクトリ検索を提供しているように 個人サイトでもDMOZ のディレクトリサービスを設置する事も可能であるため、これらのサイトからの集客も考えられますが、現状では殆ど効果がありません。ちなみに、このサイトは DMOZ に登録されていますが、月に訪れる訪問者は 1~5 と殆ど皆無です。
以前は、dmoz に登録されたサイトは、Google に上位表示される傾向があり、SEMを考える上でも外せないディレクトリでした。しかし、現在の Google の検索順位を決定するアルゴリズムは PR (PageRank) 値が検索結果の順位に与える影響はなくなったため、dmoz に登録されても、SEO (検索エンジン最適化)に関しても効果は得られないと考えて良いと思います。
Yahoo! カテゴリと同じく、登録のために審査が必要で、Yahoo! の次に審査が難しいと言われます。審査はもちろん無料です。商用サイト、個人サイトも問いません。
リンク切れや使われなくなったドメインをアダルトサイトが取得して表示されるケースも放置されており、みんなで作るディレクトリとは呼べなくなっていると思います。
広告予算枠を確保できる企業では、それはもう片っ端から登録しますが、個人や中小規模のネットショップの場合そうは行きません。はじめて個人ネットショップを運用される方で、どこのディレクトリへ登録するか迷った場合は Yahoo! カテゴリへの登録が最良の選択肢だと思います。
このコンテンツのテーマでもあるネットショップを運用する上で、オプションで Yahoo! カテゴリ登録のお手伝いをしてくれるサービスを提供しているホスティング事業者もあります。このようなサービスを利用すると初心者でも審査に落ちる事はない筈です。
参照 => ASP型 ネットショップCMS で構築するショップ