ネットショップCMS とは ～ データベース型ネットショップ

"データベース型ネットショップ" は、規模の大きなネットショップの運用に適したショップ形態ですが、システム開発にはコストが掛かるため、個人や自営業者にとっては現実的な方法ではありません。

このような規模の大きなショップを運用する場合、出来合いのシステムを利用する事で企業のショッピングサイトに見劣りしないネットショップを構築する事が出来ます。

CMS （コンテンツ・マネジメント・システム）の特徴.

CMS （コンテンツ・マネジメント・システム）とは、ブラウザを使用してWEBサイトを構築できるシステムの事をいいます。CMS は、WEBサーバーにインストールして使用し、WEBサイトを構築するためのアプリケーションがサーバー上で動作します。

CMSで構築するサイトの特徴

最も分かり易い例がブログです。ブログサイトもCMSにより構築されたWEBサイトです。

管理・運用面

• サイト構築に専門知識を要さない
  • ホームページ制作ソフトやHTMLに関する知識を必要としません。（あった方が良い）
• 共同作業に適している
  • システムがページを出力するため、共同作業を行う場合、HTMLの記述ルールなどスタッフ同士の抹り合わせが必要ありません。

機能・技術面

• SEO（検索エンジン最適化）に優れる ～システムによる
  • CMS の多くは、XML を利用した設計となっています。ブログも同様であり、代表的な機能が、"トラックバック" や "RSS-Ping" などの機能です。数あるSEO対策の中でも、外部リンクから訪れるクローラにページを収集されやすい、つまり、検索エンジンに登録されやすい特徴があります。
  • CMSの中には、XML-RPC インターフェースを持たないシステムも存在します。また、システムが出力するHTMLソースコードは編集することが出来ないため、全てのSEO対策に優れているという訳でもありません。システムの完成度に依存する点に留意して下さい。
• 検索エンジンに優しい ～システムによる
  • CMS で出力される HTML は、基本的に "文書構造" と "レイアウト/デザイン要素（CSS）"が分離しています。つまり、CSS（スタイルシート）によりデザインが制御されています。そのため、検索エンジンは文章の重み付けを判断しやすく、結果、検索エンジンの上位表示に結びつき易い特徴があります。
  • ネットショップCMS によっては、テーブルタグによる旧ブラウザとの互換性を重視したHTMLソースコードを出力するものもあります。
  • ホームページ制作ソフトでは、基本的にテーブルタグを利用したページデザインとなります。グラフィックソフト感覚で直感的に作成できるメリットがありますが、本来、HTMLが持つ文書構造を無視したHTMLとなってしまいます。　ちなみに DreameWeaver では、CSSによるページ制作をサポートしています。
• サイト内検索 ～システムによる
  • 殆どのCMS はデータベースと連動して、WEBページを出力します。そのため、サイト内検索機能も標準で搭載される事が多いようです。

CMSで構築するサイトの共通するデメリット.

CMSで構築するWEBサイトが、従来のホームページ制作ソフトで作成するWEBサイトと比較して劣る点は、以下になります。

• 階層構造の変更が難しい
  • ブログの場合、日記的な要素となるため時系列を基準とした階層構造を構築します。階層構造もHTMLと同様、システムにより構築するため自由度がありません。システムに依存する事になります。
• 動的URLは検索エンジンに登録されにくい
  • CMSの多くは、データベースと連動しており、必要に応じてWEBサイトを出力します。このような動的なページ（URL）は、検索エンジン（特にGoogle）に登録されにくいデメリットもあります。
  • 静的ページに出力して従来のホームページと同様に利用できるCMSも存在します。最近では、検索エンジンが苦手とする動的URLを避けるCMSも多く、それ程、問題視する必要はないかもしれません。
• セキュリティメンテナンスが必要
  • CMSにセキュリティホールが発見された場合、迅速にパッチを充てる必要があります。
  • 従来型ホームページ（制的）の場合は、このようなセキュリティメンテナンスの必要がありません。
• サーバーに掛かる負荷が高い　（レスポンスが悪い）
  • 自動的にページを出力するため、そのたびにサーバーのCPUリソースを消費します。

ネットショップCMS サービス.

ネットショップ CMS を利用したショップを運用する場合、どこに CMS を設置するかで利用するサービスも変わってきます。 例えば、レンタルしたサーバに自分で設置するケースとシステムごとレンタルする二通りの方法があります。

これらのサービスを利用する場合、注意したいポイントはページ右メニュー " タイプ別 ショップ構築ガイド " で詳しく説明しています。

タイプ別 ショップ構築ガイド

• サーバ設置型 ネットショップCMS
  • 自分で用意したネットショップCMS をレンタルしているサーバーにインストールして運用する方法です。
  • 特徴 => サーバ設置型　ネットショップCMSの特徴
    構築 => サーバ設置型　ネットショップCMS で構築するショップ
• ASPネットショップCMS （CMSレンタル）
  • ネットショップCMS とサーバーがセットになったサービスを利用する方法です。通信の暗号化など商取引に不可欠な機能も提供されます。つまり、ネットショップを丸ごとレンタルするサービスを利用する方法です。
  • 特徴 => ASPネットショップCMSの特徴 ～ ショップ丸ごとレンタル
    構築 => ASP型　ネットショップCMS で構築するショップ

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