ショッピングモールの特徴は高い集客力、ネット広告の露出効果にあります。そのため、ショッピングモールの選択肢は大手モールの何れかになります。ここでは、大手ショッピングモールの特徴について説明します。
どのショッピングモールも料金体系はシステム利用料として、月額固定費、売上によるロイヤリティが徴収されます。また、請求時期、金額、最低出店期間もサービスプランによって異なります。以下は、各社の主要プランを一部抜粋しています。
主要ショップモール | Yahoo! ショッピング |
楽天市場 | ビッダーズ | |
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出店舗数 | 8242店 | 15000店以上 | 2400店以上 | |
モールPV / 1日 | 6億6600万 | 2億4000万 | 1600万 | |
初期費用 | 20,000円 スタートアップ キット代として |
スタンダード 33万円前払い 6ヶ月分/講習料 |
60,000円 | |
システム 利用料/月 |
スタンダード | スタンダード | PC コマース |
コマース |
39,800円 | 50,000円 | 25,000円 | 35,000円 | |
取扱い商品点数 | 5,000点 | 2,500点 | 3,000点まで無料 | |
ロイヤリティ料率 | ||||
売上100万円以下 | 0% | 4% | 2.5% | |
売上100万円以上 | 1.8~2.8% | 2~3% | ||
マーケティング 料率 | ||||
共同購入 | 同率 | 3.5~5% | 同率 | 同率 モールのみ 自社サイトでの 利用は検討中 |
オークション | 別サービスで 提供 セット割引 プランあり |
3.5~5% | 同率 | 同率 モールのみ |
携帯サイト | 同率 | 売上に応じ 3~ 5% |
- | 売上に応じ 5% |
アフィリエイト | アフィリエイト経由 売上発生の場合 1%が発生 料率 変更は 2006.9.5から スタート |
アフィリエイト経由 売上発生の場合 1%が発生 料率 変更は オプション |
売上発生の場合 1.25%が発生 料率 変更は標準 |
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ポイント | 1% ポイント購入 還元 |
1% ポイント購入 還元 |
1% ポイント購入 還元 |
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モール広告(1週間) | 15~30万 | 不明 | 1000円~8万 | |
メルマガ配信 | 月50万通まで 無料 |
月20万通まで 無料 |
月30回まで無料(要申込) 配信数制限なし |
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サイト構築・その他 | ||||
ホームページ制作 | ストアエディタ | ストアフロント | ツール 提供 |
独自ドメイン 独自ページ制作可 独自ドメイン取得 管理代行料は システム利用料に含む |
上記制作代行 | 41,900~67,000 10日営業 |
- | - | |
携帯ページ | 自動生成 口コミサイト 「カイコミュ」に 自動出品 |
自動生成 | Vodafone ポケットビッダーズ オークションビッダーズ に自動配信 |
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受注CSV ダウンロード |
無料 | 100件 1000円 以降1件10円 |
無料 | |
決済代行 決済手数料 別途必要 |
コンビニ・カード | カード・コンビニ JNB(ezp@y) e-Bank |
カード・コンビニ・JNB | |
詳細は→ | 資料請求 | 資料請求 | 資料請求 |
モール事業からスタートした楽天とは異なり、Yahoo! は元来、検索エンジンやコミュニティーサイト運営で実績のある企業です。モール事業への参入は、これらの実績が足がかりとなっている点が、楽天を始めとする他のモールと大きな違いといえます。 |
この他にも、決済代行サービスを利用する場合、1売上に付き決済代行手数料が必要になります。一般的な決済代行会社と料率は近いです。詳しくは資料請求にて比較検討して下さい。
ネット通販最大手のAmazon も2006年内にモール事業への進出を表明しています。
Yahoo! JAPAN は、11億9,900万PV / 1日 を誇るディレクトリ形検索エンジン、ポータルサイトです。そのトップページやポータルサイトから Yahoo! ショッピングモールへ訪れる訪問者は、6億6,600万PV / 1日 です。
Yahoo! JAPAN が運営する様々なコミュニティサイトや、Yahoo! JAPAN トップページへ低価格で広告配信する事も可能で、広告を活用する事で売上を2倍以上に伸ばしたショップも存在します。ある程度、運営が軌道に乗り、余裕がでてきたら、強力なプロ-モーション活動が行えることもYahoo! ショッピングの大きな魅力の一つです。
コンピュータ最大手DELLやNECは、自社でオンラインショップを運営していますが、販売チャンネルの一つとして Yahoo!ショッピングにも出店しています。
どのサービスを比較しても、楽天市場よりも低コストです。特に初期の導入コストが安い点も見逃せません。広告の質の高さを見れば格安な価格設定である事がわかります。ホームページ制作会社を紹介する他社と異なり、Yahoo! 自体が低コストでホームページ制作を請け負っている点も、初めての方にはポイントが高いです。
個人のブログサイトなどで Yahoo! Shopping 内の商品を紹介して紹介料を得るためには、バリューコマースのアフィリエイト・プログラム(無料)に参加する必要があるため、楽天やビッダーズなど独自のアフィリエイト・プログラムと違い手軽さに欠けます。
現在、バリューコマースは Yahoo! の子会社となっています。
そのため個人のブログなどで商品を宣伝してもらえる機会は少ないかも知れません。私が検証した限りでは、バリューコマースで紹介した商品が売れてもキャンセルになることは殆どなく、収益の発生しない楽天、ビッダーズに比べると優れています。
球団を持つことからインターネットになじみのない方でも楽天はご存知の方も多いと思います。(球団を持つことで知名度があがった) 楽天はネットモール事業のパイオニアであり、これまで企業だけだったネットショップを、個人、商店街レベルにまで引き下げたことで急成長した IT 企業です。
楽天の最も大きな特徴は、パイオニアだけあってモールとしての知名度の高さにあります。上記、Yahoo!JAPAN 自体は知名度が高いですが、モールとしての知名度は楽天の方が遥かに上です。これは、モール事業専門会社としての強みでもあります。
多くの店舗が集まるモールほど、多くの商品が集まり、また、消費者も集まります。2億4000万PV とYahoo! と比べると劣っているように見えますが、その内容は、検索エンジンからの誘導ではなく、ショッピングモールとしての純粋な知名度がもたらす PV ですので成果率で考えると相当な数字といえます。
また、ショッピングモールの出店舗数は、15,000 店舗以上と楽天がずば抜けています。つまり商品点数が多いため、多くの消費者が集まる事を意味するのと同時に、競合するするショップの競争は激しくなります。
一方的にサービス内容を変更し、サービス変更や料金改定など強制的に新たな負担を求めるという強引な経営に度々出展者から批判を受けています。行政指導が入らないのが不思議です。
最近では、楽天のクレジットカード情報大量流出事件に伴う自社カード決済の禁止、楽天運営の決済代行会社への以降や、従来の無料サービスの突然の有料化(ポイント)などが挙げられます。
楽天は独自のアフィリエイト・システムを提供しており、個人のブログで手軽に楽店内の商品を紹介する事が出来ます。ただ、Amazon や 他のASPのように現金報酬ではなく、楽天市場のみで利用できる楽天ポイント報酬となります。
現金収入の場合は、楽天と提携している ASP (A8.net や TG 等) 経由でコードを作成する必要があり、非常に手間がかかります。その上、報酬は1%と低く、実際に商品が売れてもキャンセルとなるため収益にはなりません。
実にキャンセル率は90%以上。貴重な時間と労力を割いてタダで宣伝しているようなものです。商品を宣伝する側に対しても極めて不透明なシステムとなっています。
ただ、楽天自身のアフィリエイトは利用者数も多いですが、モール自体の商品点数や競合店も多いため、直接紹介してもらえる可能性はそれほど高くありません。消費者の殆どがモール全体の商品検索から訪れます。
bidders に関する記事は削除しました。Yahoo! Shopping 、楽天に比べ売り上げを伸ばす事は難しく、同社が提供する アフィリエイト・プログラムも面白いほど売れません。
楽天市場のサポートは評判も悪く、同様に、ASP経由のアフィリエイト・プログラムのキャンセル率が高くキャンセル率は 80%を超えています。このサイトもアフィリエイト・プログラムを実施していますが、小銭を稼ぐために行っている訳ではなく実態調査のために行っています。
実際にこれだけのキャンセル率が発生しているとすれば、楽天市場もお勧めできません。個人的には Yahoo! Shopping をお勧めします。 ASP の中でも唯一、バリューコマースだけが安定しています。
これらの事から、後のプロモーション展開のことを考えても Yahoo!Shopping が間違いないといえます。Linkshare から バリューコマースに移行する大企業も増えています。
何れにしてもショッピングモールで商品を販売するノウハウは、経験が必要ですので、資料請求でじっくりと比較検討してください。また、申し込む前にネットショップ関連の書籍に目を通して、具体的なショップのイメージをある程度固めてから申し込むようにしましょう。
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ショッピングモールへの出店は、インターネット経験のない方も対象としているため、無料のセミナーも開かれています。これからインターネットへ販路を広げようと考えている方は、是非参加するようにして下さい。