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Another HTML-lint 導入の目的 ~ HTMLを採点・評価する

Another HTML-Lint は、石野 恵一郎 氏による オンライン上で W3C (WWWに関する標準化を指針する団体)勧告に準拠したHTMLの採点を行なってくれるHTML文法チェッカーです。様々なバージョンのHTML文法チェックが行えます。

手元のサーバーで活用出来るようにソースも公開されていますが個人利用であれば原則フリー(作者にビールをおごる)ですが、Another HTML-Lint を営利目的(ミラーサイトで広告収入を得る、Another HTML-Lint を利益の出る仕事に利用する場合は、有料ですので注意して下さい。詳細は下記アドレスを確認してください。

ここでは FedoraCore4/CentOS4 で セットアップについて説明しています。 といってもほとんど設置するだけです。

導入の目的

ここでは、HTMLソースのヘッダどおり W3C勧告 HTML 4.01 に準拠したクリーンなHTMLを書くことを目的に、文法チェッカーAnother HTML-lint を導入します。

少し前置きが長くなりますので、インストールについては、このページから説明しています。読み飛ばしてください。

では、なぜ W3C勧告に 準拠したHTMLを書く必要があるのでしょうか?その理由を知るためには、HTMLとCSSの関係を理解している必要があります。Another HTML-lint の有用性を知る上で、一般の方でも分かるように、なるべく分かり易い言葉で説明します。

(X)HTML と CSS(スタイルシート)の関係.

ポイントを掻い摘んで説明します。

  • HTML4.01 (HyperText Markup Language)
    • 名前の示すととおり、テキストにリンクを与えて自由に移動できるテキストを扱う言語の事です。どのコンピューターでも扱える共通の言語です。(この言語を視覚化し表示するアプリケーションをブラウザといいます。)
    • 文章は、見出し、本文、段落、箇条書き、強調文字、など 論理的に区分けすることが出来ます。これを 論理構造といいますが、HTMLとはこの 論理構造 を定義する重要な役割を果たします。例えば、見出し<h1> 段落<ol> <u;> <li> などのタグを用いて文章の種類を論理的に区別します。
  • XHTML1.1
    • HTMLをXMLに対応できるようにW3Cが勧告しています。HTMLをXML化する事で任意のタグで文章に関連付けを行う事が可能になるため、人間だけでなく機械的にホームページの情報をデータベースとして活用できるようになります。HTML4.01がベースとなっているため、HTML4.01に対応したブラウザであればある程度外観を維持することができますが、一部互換性の問題もあります。XML を活用したWebアプリケーション開発では、XML / XHTML が利用されます。また、記述には厳密なコード作成が要求されます。
  • CSS2(Cascading Style Sheets / カスケーディング スタイルシート)
    • 1998年に勧告されたHTML4.0 では、HTML3.1までHTML内で認めれらていたレイアウト要素に関する記述を廃止し、従来の論理構造を重視した内容に更められました。このレイアウト・デザインなどの外観を記述するための規格がCSS(カスケーディングスタイルシート)です。
    • 文字の大きさ、背景、文字色、文字間、行間、位置など、ほぼ全ての外観(デザイン)をHTMLの論理構造を変更する事無く制御する事が可能になります。『論理構造のHTML』『外観のCSS』 を明確に分ける事で様々なメリットが生まれます。(後述)
    • カスケーディングとは、複数の要素を適用した場合の優先される順位のことでID / クラス セレクタによりスタイルを上書きすることができます。スタイルシートを活用する上で重要な概念です。

これらの規格は W3C (WWW標準化を策定する団体) により勧告されています。基本的にブラウザは、この規格に基づき開発されており、異なるブラウザでも同じように見えるようになっています。然し問題は存在します。

ブラウザ、プラットフォーム、バージョンによる差異

ホームページを閲覧するために利用するブラウザも、基準(W3C勧告)に基づいて開発されています。そのため、プラットフォームにより異なる環境でも共通のホームページを閲覧することが可能になります。

ホームページを自分の会社が作ったブラウザでしか見る事が出来ないようにした呆れた会社もありました。

ただし、全てのユーザーが同じように見えるわけではありません。古いブラウザでは、対応するHTML/CSS のバージョンに違いがあるため、CSS1準拠のブラウザでは、CSS2に準拠して書かれたページを正しく表示する事は出来ません。

2005年8月現在、CSS2対応の最新ブラウザであれば、大分同じように表示されるようになりました。しかし、ブラウザによりCSSの解釈が異なる部分もあり、制作者は十分な検証が必要です。

デザイン・レイアウト要素を分離し、文章論理構造を明確にする事でアクセシビリティに貢献します。これが W3C Web標準化であり、制作者、訪問者、企業など多くの人にメリットを提供する事が可能になります。

HTMLを採点する

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ゲージ CSSデザインのお供に
ゲージ 実際にすぐに使える内容
ゲージ ブラウザのバグを逆手に取ってのバグ回避テクは、本当に感心する。

CSSを積極的に利用したWebコンテンツ制作を考えている方にお勧めの書籍です。特に、WebデザイナーなどWebコンテンツ制作者が、CSSによるWEBデザインを行う上で重要なポイント、テクニックが惜しげもなく紹介されています。

WEB制作者にとって異なるプラットフォームでの検証は関心事項ですが、CSSはブラウザによって解釈が異なる部分があります。これらの回避方法なども紹介されているのも素晴らしいと思います。

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ゲージ 『DTD での要素の定義』が役に立ちました
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HTML4.01、XHMLのDTD(文書型定義)の解説から、CSS2.0 など仕様に則ったページ制作に必要とされる知識がわかり易くまとめられています。

HTMLの基本的なタグの解説から、複数のブラウザに配慮したページの作成に必要な情報など、幅広くサポートしています。

アクセシビリティを意識したい方や、Webサイトを制作を生業にしている方で、市販のHTMLエディタでしかホームページを制作できないような方にお勧めの書籍です。

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