こちらで説明したようにグループウェアは組織内の利用が前提となりますので、広域ネットワーク(インターネット) からの利用を想定した場合は通信経路を SSL暗号化により保護する必要があります。
ここで紹介している設定例は、Apache を SSLに対応させている必要があります。Apache の SSL化に関しては以下のページで説明しています。
参照 => セキュアWEBサーバー構築
各々のセキュリティポリシに基いて設定するようにして下さい。そのまま写しても意味がありません。 また、PHP モジュール組み込み済みを前提としています。(RHEL 系 OS であれば特に問題ないと思います。 )
Apache-2 からは、conf.d ディレクトリで設定ファイルを管理できるようになっています。/etc/httpd/conf.d ディレクトリに以下の内容で phpGroupWare.conf を作成します。
詳細は Apache 2.0 ドキュメント参照 のこと
### ドキュメントルートの設定
Alias /phpgroupware/ "/var/www/phpgroupware/"
<Directory /var/www/phpgroupware/>
Options +FollowSymLinks
AllowOverride None
DirectoryIndex index.html index.php
### アクセス制限と評価順.
order deny,allow
deny from all
# 接続を許可するホスト
allow from 192.168.2.101 ← セットアップ時は作業を行うユーザのみに限定
### SSL (https) のみに接続を限定するための設定
# この設定は Apache のSSL化設定が済んでいる事が前堤になります。
# SSL接続に限定する (http接続ではエラーを返す)
SSLRequireSSL
# 接続エラーを返した場合の移動先 URL
ErrorDocument 403 http://www.hogehoge.com/deny.html
### php.ini 制御 ( phpGroupWare の動作が疑わしい場合、先ずこの設定を疑う)
# ファイル共有関連を利用する際、ここのリミット制限を超える事は出来ない
# memory_limit 以内 post_max_size > upload_max_filesize の関係で。
php_flag magic_quotes_gpc On
php_flag track_vars On
php_flag register_globals Off
php_flag file_uploads on
php_flag display_errors off
php_flag log_errors on
php_value session.save_path /tmp
php_value include_path .:/etc/phpgroupware
php_value max_execution_time 90
php_value memory_limit 15M
php_value post_max_size 12M ← 抜けてました。<(_ _)>
php_value upload_max_filesize 10M
php_value open_basedir "/var/www/phpgroupware:/usr/local/phpgw/files:/tmp" ← 一行
php_value mbstring.language Japanese
php_value mbstring.internal_encoding EUC-JP
php_value mbstring.http_output EUC-JP
php_value mbstring.http_input auto
php_value mbstring.substitute_character none
PHP の制御に関する設定は phpGroupWare 日本語化プロジェクトの指定に合わせています。phpGroupWare (モジュール)の動作が不信な時は、先ずここの設定を疑って下さい。
### php3 との互換性 (いるのかな ?)
<IfModule mod_php3.c>
php3_magic_quotes_gpc On
php3_track_vars On
php3_include_path .:/etc/phpgroupware
</IfModule>
</Directory>
### phpGroupWare setupディレクトリへのアクセス制限
.
<Directory /var/www/phpgroupware/setup/>
order deny,allow
deny from all
allow from 192.168.2.101 ← セットアップを許可するホストを限定
## 管理者が外部から接続するようなケースでは証明書の提示を求める
# SSLクライアント認証を有効にする (必要なければコメントアウト)
# SSLVerifyDepth 1
# SSLOptions +OptRenegotiate
# SSLVerifyClient require
</Directory>
### phpGroupWare 特定ディレクトリの例外設定
# (phpGroupWare日本語プロジェクトの例に従う)
<Directory /var/www/phpgroupware/fudforum/>
AllowOverride Limit Options
</Directory>
<Directory /var/www/phpgroupware/phpsysinfo/>
php_value open_basedir /
</Directory>
特にインターネットに公開されているサーバー上で設置を行う場合は、接続を許可するホストを限定するなど最低限のセキュリティは確保してください。
設定が出来たら Apache を再起動します。
接続を許可したホストからブラウザで以下のアドレスへアクセスして
http://IPアドレス叉はドメイン/phggroupware/setup
セットアップページが表示されれば OK です。次は、phpGroupWare を動作させるために必要な設定ファイルの作成とコンフィギュレーションを行います。