ここでは組織内に設置されたサーバーでパッケージ管理された CentOS-4.5 を利用した内容になっています。ホスティングサービス等に設置したい場合は、事業者にお問合せください。特にセキュリティに関しては重要です。
私が試した CentOS-4.5 のパッケージ環境では PHP の設定かPHPモジュールに問題があるのかわかりませんが、MySQL-4.1 ではカレンダーがまともに動作しませんでした。
PHP関連のモジュールに問題があるのか、PHP の環境設定、叉は phpGroupWare 側のコンフィギュレーションに問題があるのか追求はしていません。PostgreSQL だと一部モジュールが適切に認識しないなどの不具合はありますが、取り合えず使えます。
2007年 4月にリリースされた CentOS-5 では PHP-5 、MySQL-5 、 PostgreSQL-8.2 となっており、こちらも MySQL では上手くセットアップできないようです。
PostgreSQL では一部の phpGroupWare モジュールを除き取り合えず動いていますので PostgreSQL でのセットアップをお勧めします。ここでは PostgreSQL を前提に話を進めます。
phpGroupWare 日本語化プロジェクトでは RHL 版の開発環境の準備を進めているようです。rpm 提供時期は未定です。ちなみに日本語化プロジェクトの開発環境は Debian です。
グループウェア phpGroupWare を導入する目的で同一ホストで PostgreSQL サーバーを構築する必要がある場合、初期セットアップ時の注意点も含めて下記コンテンツで説明しています。(LDAP認証は想定していません)
参照 => PostgreSQL と phpPgAdmin のセットアップ
ブラウザ経由で PostgreSQL サーバーを管理できる phpPgAdmin のセットアップとセキュリティ上の注意点についても説明しています。
本稿では専用ユーザー phpgw を作成し、phpgw だけが権限を持つデータベースphpGroupWare にインストールする手順で説明します。
PostgreSQL ユーザー phpgw を新たに追加します。Unix アカウントではありません。混同しないようにして下さい。
先ず、Unix ユーザーである postgres に切り替えます。(CentOS等RHL系)
PostgreSQL ユーザー phpgw を新たに追加します。これは UNIX ユーザではなく、データベース内のアカウントです。createuser コマンドを使います。
ユーザー phpgw が所有権を持つデータベース phpGroupWare を EUC_JP で作成します。データベース作成には createdb を使用します。
以上で phpGroupWare に必要な PostgreSQL ユーザーと データベースが準備できました。次は phpGroupWare 本体を設置します。
本稿では説明していませんが、PostgreSQL、MySQL サーバー上でもセキュリティ対策が必要になります。DBサーバー接続時の認証の暗号化、接続ホストの制限など行っておく必要があります。
特にグループウェアでは個人情報や組織内の情報を扱うことになるため、DBサーバーがやられると全ての情報が漏洩する事になります。