カーネルのソースディレクトリ内にいることを確認して下さい。以下のコマンドを実行します。必ずroot権限で行って下さい。
コンフィグレーション後
カーネルのコンパイル(イメージファイルの生成)
モジュールを生成します。コンフィグレーションで[M] と設定された項目が、外部モジュールとして書き出されます。
この一連の作業で既存のモジュール、カーネルが上書きされることはありません。全て展開したカーネルソースディレクトリ内で行われます。この次の作業でモジュール、カーネルをインストールしますが、その前に現在のカーネルをバックアップします。
バックアップを行います。ディストリビュータによって違いがあるので注意して下さい。その前に起動の仕組みを知っておく必要があります。今回のインストールでは/boot/vmlinuz がカーネルとしてインストールされます。
/etc/lilo.conf を適当なエディタで編集します。
RedHatやVineLinuxでは
/boot/kernel-バージョン
と指定されています。
今回のインストールで起動するのは vmlinuz になるので以下の様に修正します。
/boot/vmlinuz-2.2.xx
↓
/boot/vmlinuz
TurboLinuxの場合は、/boot/vmlinuzとなっているので修正の必要はありません。vmlinuzというファイルはカーネル本体ではなく、/boot/kernel-2.2.18のシンボリックファイルとなっています。
今回のカーネルのインストールではvmlinuzそのものが kernel-2.4.18となります。RedHatやVineLinuxではlilo.confの指定に、/boot/vmlinuz-2.2.18 というようにバージョンを含む表記となっているため、
/boot/vmlinuz
と書き換える必要があります。
仮に、バックアップを取らずにインストールしても今回のバージョンアップ、(初めてソースからカーネルをインストールする場合)ではカーネルが上書きされることはありません。
シンボリックファイルが上書きされるだけですが、失敗しても書き戻すだけで起動できるようにバックアップを取ります。また、今回からソースからカーネルをインストールしたので、次回カーネルをバージョンアップする場合はしっかり上書きされてしまいますので、バックアップ手順は必ず踏むようにして下さい。
シンボリックをバックアップします。
カーネルモジュールのバックアップ
xconfig時に [M]と設定したモジュールとして書き出されます。これらのファイルは必要に応じてカーネルに取り込んで利用可能です。これらも同じ手順でバックアップします。
万が一、起動に失敗した場合、緊急ディスクから起動後、root権限で逆の手順で書き戻します。
これでもとの状態で起動が出来ます。
起動ディスクはturboserviceのbootdiskで作成することが出来ます。
起動ディスクがなければこのバックアップは全く意味をなしませんので必ず作成して於いて下さい。
TurboLinux6wでは起動ディスクを作成するツールが用意されているのでそちらを利用します。
フロッピーディスクを入れるように指示がありますのでディスクを挿入しOKとします。これで起動ディスクの出来上がりです。