TurboLinux 6 Workstation は Kernel-2.2.x です。標準の 2.2 では認識できないハードウェア、使用できないツールがあるため、Kernel ソースからアップグレードする手順について説明しています。
その際、最新のハードウェアを認識させるため、Kernel ソースにパッチを当てる手順についても触れています。
カーネルをアップデートするとカーネルに大きく依存するサーバープログラムやハードウェアが動作しなくなる可能性があります。あらかじめコンフィグレーション時に対応させたカーネルにしておく必要があるため、それぞれのの環境に合わせる必要があります。
また、カーネルに対応したプログラムをアップデートするか、あるいはソースからコンパイルしてインストールし直さなければならないケースもあることを知って於いて下さい。カーネルのメジャーバージョンアップにはこのようなリスクがあることを理解した上で行う必要があります。
2.2.xから2.4.xへアップグレードを行うことでUSBのホットプラグや、プラグアンドプレイに対応します。また、最新CPUの最適化、最新デバイスの対応などが行われているので、比較的新しいコンピュータを利用している方は試してみる価値があります。
カーネルのアップグレードに失敗した場合、最悪linuxを起動できなくなるため、既に安定したサーバー環境を構築しており、業務に利用している場合は細心の注意が必要です。また、kernelのバージョンアップには再起動が必要となるためサービスを中断してしまう事になります。
2.2.x から2.4.x へアップグレードを行う事でiptables や USB周辺機器が利用できるようになります。またパフォーマンスの若干あがったように感じました。
IDEストレージカードを追加する必要があり、対応させるためカーネルを2.2から2.4へメージャーバージョンアップを行うことになりました。通常、新しいハードウェアを追加し、認識させる場合は、前回のカーネルインストール時のモジュールを有効にするか、コンフィグレーションを行います。
しかし、今回購入したPromise133は購入段階でカーネルが対応していませんでした。このような最新のハードウェアを認識させるためには、対応した最新のカーネルへアップグレードを行うか、それでも対応していない場合は、対応させるためのパッチファイルを入手し、パッチと同じバージョンのカーネルソースにパッチを適用し、コンパイル、インストールする必要があります。