プログラムのアップデートやインストールはroot権限では行わず各自ユーザーの権限で行いますが、カーネルは必ずroot権限で行います。
/home/taro
┣ linux-2.4.18.tar.gz
┗ ide.2.4.18-rc1.02152002.patch
にダウンロードしたとして解説します。また、$はユーザー #はroot権限を表します。
この作業で/home/taro/linuxというディレクトリが出来ます。ここでパッチを実行する前に/home/taro/linux/Makefile を適当なエディタで開き以下のように編集しておきます。
76行目
# export INSTALL_PATH=/boot
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export INSTALL_PATH=/boot
/home/taroディレクトリにパッチファイルをダウンロードしたので作成されたlinuxディレクトリへ移動、又はコピーします。
パッチを当てる前にコンフィグレーションでPROMISE Ultra 133TXが使うチップ
PDC20269 をサポートしているか確認します。
X windowシステムを導入されている場合
X windowを導入していない場合は
ここではX windowシステムがあることを前提に xconfig で解説します。make xconfigを実行する設定画面が現れます。ここで設定した機能を持つカーネールが構築されることになります。
[ATA/IDE/MEM/RLL support]
↓
[IDE,ATA and ATAPI Block Devices]
の内容を確認します。
PROMISE PDC202 ( 46 | 62 | 65 | 67 | 68 | 68 )
PROMISE Ultra ATA/133は、PDC20269チップに変更になっているためカーネルが対応していない事がわかります。ちなみにPROMISE Ultra ATA/100のコントローラチップはPDC20268です。
確認できたら、[Quit Without Saving]で保存しないで終了します。次にパッチを当ててみます。
もう一度make xconfigで確認してみると
PROMISE PDC202 ( 46 | 62 | 65 | 67 | 68 | 68 | 69 | 70 )
パッチによりPROMISE Ultra ATA/133 が利用可能なカーネルソースになった事がわかります。