Zebedee に接続するクライアント側の設定を行います。ここでは Windows 2000 を例に説明しています。
本家からWindows版の入手し、インストールします。 インストーラー付きなので悩むことがありません。ここではWindows2000にインストールしています。
http://www.winton.org.uk/zebedee/download.html
VNCの場合、レジストリを修正する必要があります。以下のディレクトリにレジストリが用意されていますので
C:\Program Files\Zebedee\vncloopback.reg
ダブルクリックして、レジストリに値を追加します。 値を有効にするには Windows の再起動が必要です。
次にVNC Viewer の設定ファイル( vncviewer.zbd ) を修正します。修正する個所は2つです。 以下をコメントアウトし、自信の VNC Viewer のパスに変更します。
#
# Zebedee configuration file to start up a tunnelled VNC session
#
# Usage: zebedee -f vncviewer.zbd remote-host:vnc-port
#
verbosity 1 # Basic messages only
server false # It's a client
detached true # Detach from terminal
message "Starting VNC viewer"
# On Windows systems you might use the following:
#command '"c:\Program Files\ORL\VNC\vncviewer.exe" localhost:%d'
#command '"C:\Program Files\RealVNC\4_viewer\vncviewer.exe" localhost:%d'
command '"C:\Program Files\RealVNC\VNC4\vncviewer.exe" localhost:%d'
# On UNIX systems you might use the following:
# command 'vncviewer localhost:%d'
command 'vncviewer 192.168.46.78:1'
compression zlib:6 # Request normal Zlib compression
include './vncZebedee.key'
C:\Program Files\RealVNC\VNC4\vncviewer.exe
VNCビューワのパスを指定します。Windows版VNCビューワは以下からダウンロードできます。
include './vncZebedee.key'
クライアント認証に必要なキーのパスです。
command 'vncviewer 192.168.46.78:1'
vncviewer 起動時に渡す因数として、接続先VNCサーバーのホストアドレスとモニタ番号を指定します。後述するショートカットで開く場合で指定することもできます。この場合、因数は必要ないので、この設定を追記する必要はありません。
Zebedee 経由でVNC接続を行うには、Zebedee に因数を渡して起動時する要があります。 コマンドプロンプトを開き、以下を実行します。
[スタートメニュー] → [アクセサリ] → [コマンドプロンプト]
C:\Documents and Settings\hoge>cd C:\Program Files\Zebedee
C:\Documents and Settings\hoge>zebedee -f vncviewer.zbd somehost:5901
複数のVNC-Xサーバーへ接続する必要がある場合、それぞれの設定ファイルを別名で作成し、起動時に指定すればOKです。
毎回コマンドプロンプトから接続するのは面倒です。batファイルを作成するか、ショートカットに因数を渡すことでも起動できます。
C:\Program Files\Zebedee\zebedee.exe のショートカットをデスクトップにでも作成し、
プロパティーでショートカットの リンク先 を以下の様に変更します。
"C:\Program Files\Zebedee\zebedee.exe" -f vncviewer.zbd 192.168.56.78:5901
アイコンをダブルクリックするだけで接続できるようになります。
接続するVNCサーバーが一つしかない場合、vncviewer.zbd がデフォルトになるのでこのような因数は必要ありません。zebedee を起動すればいいと思います。
接続するVNC-X サーバーが複数ある場合、vncviewer_A.zbd vncviewer_B.zbd などとして複数の設定ファイルを用意し起動時に指定する事で対応できます。
次回からアイコンをダブルクリックでVNCビューワが起動します。
当然ですが、Zebedeeが使う port 11965 は開いている必要があります。逆に、VNCが利用する 5800-5901 台はふさいでいる必要があります。
5800-5901 で通常のVNCサーバーにアクセス出来てしまっては、なんのための 暗号化なのかクライアント認証なのかわかりません。 ZebedeeでIPアドレス制限を行っても、それはZebedee上のコネクション時の話なので関係ありません。通常のVNC接続が出来てしまいます。
これらはネットワーク環境、LAN側に対するポリシーによってそれぞれですので、 適宜設定を行う必要があります。例えば内側にファイアーウォールを構築している場合は、Zebedee がデフォルトで使う port 11965 のみを開けるなどです。