以前VNCサーバーをソースからインストール、セットアップについて取りあげましたが、ここでは FedoraCore2 の パッケージを使ってVNC X サーバーを構築する方法を紹介します。
サーバー管理者が、リモートメンテナスを行う目的で X-VNC サーバーを構築します。つまり暗号化によるパケットが前提となります。
STEP1 のベーシック セットアップでは、暗号化は行わない通常の VNC サーバー構築します。続いてSTEP2 では通信を保護するためにパケットの暗号化保護を行います。
これにより安全にシステムメンテナンスを行えるようになります。ただし、外部ネットワークからの利用は想定していません。システムのリモートメンテナンスは危険が伴います。暗号化による保護は必須です。
ここで紹介する VNC セットアップは FedoraCore2 に付属する VNC パッケージを使用しますが、rpm インストール時に組み込まれる起動スクリプトは使用せず、マルチユーザーでの利用も想定していません。
とします。
FedoraCore 2 の rpmでは VNC サービスは、root 権限で動作するようになっています。常にVNCサーバーが立ち上がった状態になりインターネットサーバーで使用するにはセキュリティ上好ましくありません。システムの保守管理、リモートメンテナンスは一般的に SSH PKI 認証を検討した方が宜しいかと思います。
今回は FerodaCore2 に含まれる rpm パッケージを利用するので簡単です。 以下のコマンドでパッケージがインストールされているか確認します。
なければaptかyumなどのパッケージ管理ツールでインストールして下さい。これらのパッケージには、サーバー、クライアントが含まれます。
実行したいユーザーで以下のコマンドを実行します。 ここではユーザー 「 taro 」が、Linux ログインシェルを持つユーザーがシステムメンテナンスを行う事を想定して説明します。
初めて実行する場合は、以下のようにパスワード設定を要求されます。 つまり、VNCサーバーに接続するためのパスワードです。
これでVNCサーバーが起動します。この作業でユーザーのホームディレクトリに
/home/taro/.vnc
が生成されます。パスワードもこの不可視ディレクトリに記録されています。
[ 注意 ]
X Window システムにTWMではなく、KDE 又は Gnome を使用する場合は、一度グラフィカルログインを済ましておいて下さい。ログインする事で Xシステムに必要な設定ファイルがユーザーディレクトリに作られます。ユーザーを作成した直後は、これがないので、そのユーザーでVNC起動しても使用できません。
[ 注意 ]
後で気が付いたのですが、数字を末に入れた場合、末の数字はパスワードとして無視されています。数字を入れても入れなくても、デタラメの数字を入れても、なぜかログインできてしまいます。Zebedeeの問題とは考えにくいので、VNCのバグでしょうか、、
VNC はクライアントプラグロムとサーバープログラムが提供されています。
vncviewer というクライアントプログラムを使います。 Linux から接続を行う場合は、以下のコマンドで起動します。テストで自身のvncサーバーへ接続してみます。
先ほど設定したパスワードでログインできます。 localhost の部分は、自分の自分のネットワーク環境に置き換えて下さい。 このままではXはTWMなので、KDE または Gnome に変更するための設定を行ないます。
VNCサーバーを終了するには以下のコマンドを実行します。
1 は起動時に指定したデスクトップナンバーになります。vncviewerを切断しただけではサーバーは終了しません。自分の場合、 デスクトップにこのコマンドのショートカットを作成し、クライアントから切断する場合は、このショートカットでサーバーを終了し切断するといった使い方をしています。
パスワードを変更するにはvncpasswdコマンドを使います。
次はVNC-Serverのカスタマイズを行います。