FedoraCore2 にインストールされるVNCサービスのデフォルトX-Window はTWMです。これを KDE、Gnome に変更します。
VNCの設定を変更するには、二通りの方法があります。
ユーザーのxinitrcを利用する方が簡単です。FC2の場合はXFSサーバーも起動常態にあるため、特に問題はない筈です。ここでは前者を使います。後者については以前とりあげたのでそちらを参考にして下さい。
vncサーバーは起動時、起動するユーザーディレクトリの
/home/taro/.vnc/xstartup
に従います。xinitrc を呼び出すには xstartup の内容を全てコメントまたは削除し、以下のように記述します。
#!/bin/sh
exec /etc/X11/xinit/xinitrc
注意
この場合、taro の現在のXが再現されるため、Xのデスクトップの復元機能が働いて次々にプログラムが起動するので注意が必要です。 同じサーバーで テストする場合は、一度、そのユーザーをログオフして異なるユーザーで試すか、別のコンピュータから遠隔で試すかにして下さい。
FedoraCore2 システムにインクルードされている VNC Sever で設定を行う場合は、
/etc/sysconfig/vncservers
で個々のユーザー毎に対して行う事が出来ますが、ここでは、システム管理者専用であり、これらの機能は必要ないため、以下の方法で解像度を強制します。
/usr/bin/vncserver
ソースからインストールした場合は /usr/local/bin/vncserver になっていると思います。テキストエディタで開き、以下の個所を変更します。
36行目付近
$geometry = "1024x768"; 解像度 pixel
$depth = 16; 色深度 bit
8bit < 16bit < 24bit < 32bit
の値で指定しますが、ビデオカードのサポートしている色深度でないと不具合が出る可能性があります。また、解像度、色深度、デスクトップのバックグラウンド画像の有無は VNC サーバーのパフォーマンスに大きな影響を与えます。
デスクトップのバックグラウンド画像はなるべく使わない様にしましょう。これだけでも安定性、パフォーマンスに大きな違いが出ます。
サーバー用途にないLinuxに対して、権限の低いユーザーにXサービスを提供する以外は、VNCサーバーの利用はお勧めできません。盗聴行為は簡単に行えます。root パスワードが平文で流れていれている事を想像してください。また、xinetd を経由してWrapper 起動する X サーバーとしての利用も考えられます。