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Network / OS => DynDNSの有料化と海外決済 > 2.海外カード決済リスク考察
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2. Dyn DDNS Proへの移行 ~ カード決済 と PayPal 決済

DynDNS 有料版 プロサービス以降に必要な決済手段について

前のページの続きです。~ 今や DynDNS は 海外の有料オンラインサービスです。そして、決済方法はクレジットカードか、PayPal の何れかしかありません。

特にクレジットカードを持ちたくない方、ネットにおけるカード決済を敬遠している方、実際に私がそうなのですが、その様な方にとっては、海外サイトでの決済が壁となって立ちはだかります。

「カード決済」と「PayPal決済」について考えてみます。

オンライン カード決済

国内ですら、クレジットカードのオンライン決済を敬遠している自分が、海外のサイトでカード決済をするには抵抗があります。

VISA Master JCB カード

実際に信頼の置ける一企業であるアマゾンなど国内のネットショッピングでカード決済を普段から行なっている方であっても、海外のショップでカード決済をする事に抵抗感がある人は少なくないはずです。

過去に楽天でもクレジットカードの情報管理は、それぞれのショップに委ねられており、カード情報を杜撰に管理していたショップから情報が漏えい、結果、ショッピングモールの運営者である楽天がカード決済を、一時期、一元管理することになった経緯もあります。

また、最近では Adobe からカード情報を含む個人情報が外部に漏洩して、ユーザーを不要な不安に陥れる、という事件が起きたばかりです。国内の楽天であっても、利用者はどのようにカード情報、個人情報が管理されているかを意識している消費者はいないでしょう。

国内だから安心、海外だから危険、という認識は全くの間違いであり、オンライン決済の技術的な仕組みに何ら違いはありません。このような誤解の元には、英語でのやりとりに自信がない、何かあった時のコミュニケーションの敷居の高さも影響してるのでしょう。

※あくまで使う人の認識の問題なので、クレジットカードの利用者を否定しているわけではありません。どこの業界、というか、全ての大企業がそうですが、リスクに関して多くを語らず、支払い先送りの生活スタイルの押しつけ、企業利益最優先が自分のクレジットカードを敬遠している理由の一つではありますが、ここでは主に安心してオンライン・カード決済を行なう点に着目して説明しています。

PayPal 決済

PayPal

PeyPal はネットオークション大手の eBay の子会社で、カード情報や口座番号を直接、相手のショップに知らせなくても PayPal 利用者間でネット送金ができるサービスを提供しています。

国際的に広く利用されており、PayPal ロゴを一度は目にされたことがある方も多いかと思います。

クレジットカード情報を PayPal に登録し、PayPal 決済に対応しているショップ当てにネット上で送金手続きを行う、つまり、代金の支払いをPayPalに登録したクレジットカードで行なうことになります。

アメリカでは PayPal口座へ銀行から入金して送金(支払い手続き)が可能、日本の場合は、法律上の問題で銀行からのPayPal口座入金は出来ない、といった提供される機能も国によって違うようです。

直接カード情報をショップに提供する必要がない、と言う点から、DYN とはカード決済ではなく、PayPal 決済の方向で検討する事にしました。

ここでは支払いを前提としたPayPalパーソナルアカウントを前提に書いています。

PayPal の安全性についての認識

直接、ショップにカード情報や口座番号を伝える必要がないので、安全な決済方法であることが強調されていますが、クレジットカード情報を預け、外部への送金をネット上の操作で行えるという性質上、PayPal のアカウント管理は厳格に行なう必要があることは考えるまでもありません。

また、その性質上、PayPal はフィッシングのターゲットとされます。PayPal の始めての利用者を考えると、例えば、ここで紹介しているような海外のオンラインサービス関係の支払いでの利用を考えている人は多いと思われます。

特に英語に不慣れな方や、インターネットの仕組みを十分理解出来ないネットリテラシーの低い方は特に注意が必要と思われます。PayPal サイトでも紹介されているように、特に以下の点に注意する必要があります。

  1. フィッシングを理解する
  2. フィッシングを見分ける
  3. フィッシングに対抗する

上記リンク先の解説にあるようにフィッシングには十分注意する必要があります。例えば、たまたま見つけた海外のアダルトサイトなど PayPal 決済の有料アダルトコンテンツがあるとします。で、あなたは、どうしてもコレを見たいという、スケベなオッサンだと仮定します。

多言語に不慣れな PayPalユーザーをターゲットにした、最初からコンテンツの提供なんて鼻から考えていないサイトで、偽のPayPalページに誘導し、ログイン情報を盗み取ることを目的としているかもしれません。

ドメインを注意深く確認する必要があることは上記リンク先でも述べられていますが、そっくりそのままに作られた PayPAL成りすましサイトなど、言葉巧みに偽装サイトに誘導するメールが送られてくるかもしれません。

言いたい事は PayPal アカウント情報はサービスの性質上、常に狙われていることを 常に強く意識すべきであり、アカウントの管理は厳格に行なう必要がある、という意識、認識を強く持つ必要がある、という事です。

「カード情報をショップに直接渡す必要がないから安全だ」という謳い文句を、 PayPal はセキュアで安全だ、という漠然としたトンチンカンな誤解はしないようにして下さい。

初めて PayPal を使ってみると非常に簡単な手続きで海外ショップとの支払い手続きが完了することに驚くと思います。

私の場合、3DCGをやっている関係で、優秀な有料プラグインの多くは海外製であり、ちょっとしたプラグインを購入する際に多用しそうだと思えたので、その手軽さは、より注意が求められるのではないかと思いました。

結局のところ…

DynDNS の決済方法はカード決済か、PayPal 決済しかないわけですが、どちらにしても、クレジットカードが必要、という事になります。

と言うわけで、引き続き、クレジットカードを必要としないオンラインにおけるカード決済と、安心を担保して海外でカード決済する方法について考えます。

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