Netatalk の基本的な共有設定について説明します。
ユーザー(グループ)に対して、どのディレクトリを共有するかは AppleVolumes.default で設定を行います。 デフォルトでは " ~ " チルダとなっており、ユーザーのホームディレクトリがユーザーに対してマウント出来るようになっています。
相互にユーザーディレクトリをマウントさせる必要がある場合はコメントします。
基本的な書式のフォーマットは以下の通りです。
[共有ディレクトリの絶対パス] ["共有名"] [オプション]
共有名は ""ダブルクォートで囲むことが推奨されています。
許可ユーザーはallowオプションで指定します。間はスペースまたはtabで区切ります。以下に例を挙げます。
設定例
/home/hanako "Hanako Job" allow:hanako,@crezero
/home/taro "Taro Job" allow:taro,@crezero
/home/korogi "Korogi Job" allow:korogi,taro
/Phase/projects/A "Aプロジェクト" allow:@project_A
/home/projects/B "Bプロジェクト" allow:@project_B
@ (アットマーク)はユーザー名とグループ名を識別するためのものです。allowで指定するユーザーおよびグループは , (カンマ)で区切ります。 allow で指定されたユーザーは全ての操作が許可されます。
上記の設定例で、以下の様に仮定したとします。
この例では
という事になります。パーミッションは、ルートディレクトリに従う事に注意します。 既存のプロジェクトにユーザーを参加させたければ、グループにユーザーを 登録すれば良いことになります。もっともシンプルな例です。
AppleTalk ネットワークでは、誰でも自由に読み書きできる共有設定があり、ゲスト共有といいます。ゲスト共有については次のページで説明しています。
以下、使用頻度の高いと思われる設定について触れておきます。書式は allow オプションと同様でユーザー、グループで指定します。
AppleTalkで共有設定が行えたら、次はSamba3との乗り入れを考えます。