AppleShare には 二通りのプロトコルがあります。Netatalk では、両方を異るデーモンでサポートし、それぞれに設定を行なう必要があります。
OS-X を除く MAC OS から接続するには AppleTalk と TCPの二通りの接続の仕方があります。 どちらかが使えれば目的は達成されますが、それぞれに特徴があります。
Macintosh の元来からあるプロトコルです。OS-X より前の旧世代の Appleのファイル通信プロトコルですが、100 base-T でも 10 base-T 以下の速度しか出ないという呆れたプロトコルです。
にも関わらずサードパーティは、Mac 用LANカードとして 100base-T のLANカードを PC の10倍ほどの高値で販売していました。Apple は必ずしも TCP の方が速い訳ではないといっていますが、今思えば目糞が詰まっていたとしか思えません。
Linux でこの通信プロトコルを利用するためには、Kernel レベルで対応している必要があります。また、サービスの起動に異様な程時間を要します。1分以上要する事もあるかもしれませんがこれで正常です。
このAppleTalkプロトコルを受け持つのが、atalkd デーモンです。必要がなければ、このサービスを起動する必要はありません。リソースの無駄使いになります。また、OS-X ではサポートしていません。
このサービスが必要となるケースは、クライアント(Macintosh)は、TCP で AppleTalk の会話が行えない古い Mac OS 、つまり OpenTranceport 未対応の Mac OS (AppleShareクライアント) をネットワークに参加させたい場合になると思います。
TCP プロトコルを使用して会話します。そのため、元来の100base-T の通信速度が出ます。また、TCP であるため Kernel に依存しません。サービスの起動もあっというまです。
OpenTrancePort が登場したあたりから、TCP を使用して行なえるようにAppleShare も改良されましたが、それ以前の MacOS では後述する TCP による通信は行なえないかもしれません。また、クライアント側に必要となる機能拡張 AppleShare には複数のバージョンが存在し、利用できるOSのバージョンが異る場合があります。
MacOS 8.6 以降のクライアントであれば、afp デーモンが本命となります。AppleTalk は必要ありません。OpenTrancePort が利用可能な旧世代の Mac OS であれば、afpd だけで充分です。OS-X もTCPを使用します。
これらは afpd / atalkd のそれぞれ異なるプロセスが受け持っています。設定も afpd.conf atalkd.conf とそれぞれ設定を行う必要があります。
参照 => afpd のみに限定する事も可能です。