FedoraCore2で供給されるパッケージはSamba3となっています。既にインストール済みである事を前提に、共有設定、アカウント設定について説明しています。
ファイルサーバーの用途は様々ですが、重要になるのがディレクトリ、ファイル権限の問題です。 sambaの設定は /etc/samba/smb.conf で行います。また、設定をブラウザ経由で行うswatも利用できるようになっています。
sambaの設定は、次の三項目に分類されます。以下に設定例を示します。
グローバル設定
Sambaの基本設定を行います。
[global]
log file = /var/log/samba/%m.log
netbios name = BibaNamihei
display charset = UTF-8
ldap ssl = no
server string = Samba Server
socket options = TCP_NODELAY SO_RCVBUF=8192 SO_SNDBUF=8192
dos charset = CP932
workgroup = IsonoFamily
os level = 65
interfaces = 192.168.1.0/24
veto files = /Temporary Items/Network Trash Folder/TheVolumeSettingsFolder/
max log size = 50
wins support = true
domain master = yes
local master = yes
preferred master = yes
プリンタ共有
プリンタの共有設定を行います。このファイルサーバーにプリンタが接続されていることが前提です。
[printers]
comment = All Printers
path = /var/spool/samba
printable = Yes
browseable = No
共有ディレクトリ設定
以下共有ディレクトリの基本的な書式例です。
[Isono Family]
comment = Isono Family共有名 日本語を使う(2バイトコード)場合、グローバル設定のコードに従い表示可能です。
path = /isono/works 共有するディレクトリのパス
valid users = @isono 磯野グループに所属するユーザーは許可
read list = tara だけどタラちゃんは読み込みだけ許可
invalid users = sazae だけどサザエさんは接続させない
write list = katsuo, wakame カツオとワカメは書き込みも許可
force group = isono 書き込み時のグループは磯野に強制する
create mask = 0770 カツオとワカメが削除できるようグループ権限を強制する
force create mode = 0770 ファイル作成時も同上
directory mask = 0770 ディレクトリ作成時も同上
force directory mode = 0770 ディレクトリのパーミッションも同上に強制
guest ok = Yes ゲストユーザーに接続を許可
ネットワーク毎にアクセスを制限する
hosts allow = 192.168.1.154, 192.168.1.155, 192.168.1.156
hosts deny = all
SwatやWebminなどのツールを使うより一つディレクトリを基準にエディタで設定した方がてっとり早いです。
ユーザーを指定する場合、グループ単位で指定を行なう場合は
valid users = @isono
識別子に @ をつけます。isonoグループに所属する磯野家全員に接続を許可します。 また、グループを指定する場合には @ は必要ないので注意が必要です。
force group = isono
固有のマシン名(クライアント)を引けない場合など、問題があればSwatを開けばマニュアル付で設定できるので見て下さい
※捕捉
FedoraCoreから文字コードはUTF-8となっているので設定ファイルに 日本語で表記してもWindows98/NT以上であれば化けずに表示されます。