Zebedee サーバに接続するクライアント(Windows)側の設定を行います。本稿では Windows 7 64bit 環境での動作を確認しています。
Windows用の Zebedee インストーラー zbd241Asetup.exe を以下からダウンロードしてインストールします。Windows 7 で問題なく使えています。
http://www.winton.org.uk/zebedee/download.html
インストールが出来たら、vncviewer.zbd に先程受け渡した vncZebedee.key のパスを指定する以下の1行を追記します。
verbosity 1 # Basic messages only
server false # It's a client
detached true # Detach from terminal
message "Starting VNC viewer"
command '"C:\Program Files\RealVNC\VNC5\VNC-Viewer-5.2.0-Windows-64bit.exe" localhost:%d'
compression zlib:6 # Request normal Zlib compression
# クライアント認証に使う鍵(USB)
include 'V:\CertNew\vnc_cert_atom\vncZebedee.key'
修正箇所は、色で示した箇所を修正します。一つは、command で、先ほどインストールした vncviewer.exe のパスを指定しています。
V:\Zebedee\vncZebedee.key は先程、作成したクライアント側の鍵のパスを指定しています。Vドライブを指定していますが、USBメモリに入れておけば、ノートPCなどモバイルPCから利用する場合に盗難時のリスクに対応できます。
VNCサーバーに接続するには、vncviewer ではなく、Zebedee を起動することになります。その際、先ほど作成した Zebedee の設定ファイル vncviewer.zbd を Zebedee に起動する際に参照するよう起動引数で渡します。
コマンドプロンプトを開き、以下のようにタイプします。
[スタートメニュー] → [アクセサリ] → コマンドプロンプト
CentOS 側で ファイアウォール(iptables)側で Zebedee が使用する port 11965 が解放されている必要があります。もちろん、VNCサーバーが待ち受けている port 5900-5901 は閉じておく必要があります。開いていては Zebedee でトンネリングしている意味がありませんので。
ちなみにiptables で特定のネットワークに接続を限定した場合、以下のようになります。lan_host で定義したネットワークインターフェイスに対して、192.168.1.122 にのみ接続を許可している例です。
-A lan_host -s 192.168.1.122 -p tcp --dport 11965 -j ACCEPT
ファイアウォール iptabels の詳細はここでは割愛します。
一々接続する度に コマンドプロンプト(cmd)を叩くのは非常に面倒です。ショートカットを作成することでダブルクリックで VNCサーバーに接続するには以下のようにします。
まず、Zebedee 本体のショートカットを作成し、ショートカットアイコンを右クリックでプロパティを実行します。
上記例のように因数を指定します。もし、Zebdee でトンネリングするVNCサーバーが複数あるのであれば、そのサーバー専用の*.zbd ファイルを作成し、Zebedee の起動因数を変えることで対応することになります。